登山の服装やバックでNGな色は?蜂・遭難対策におすすめの色を解説

こんにちは!@Tanojobりょーやです!
登山は多くの人が楽しめるアクティビティです。木々が芽吹く春、緑豊かな夏、紅葉が美しい秋、厳しい自然と戦う冬も楽しいですよね。
ただし、忘れてはいけないのは、登山は自然の中で行うものだということです。ちょっと近くのコンビニに行くとか、おしゃれな町中のお店に遊びに行くこととは訳が違います。
この記事では、登山をするときに適切な服装やバッグなど、最低限心得るべき装備の知識について解説していきます!
そして、まず結論から言いますと
登山のときにNGな色は黒や暗色系、それと自然の中に溶け込んでしまう色
であるといえます、詳細は下記で詳しく解説していきますね!
普段のお買い物などのお出かけとは違った、自然の中で行うアクティビティに適切な色選びについて、ぜひ参考としてくださいね!
もくじ
登山でNGとされる色がある、その理由とは?
これから登山を本格的に始める初心者が持っている服やバッグを見て、登山の上級者が確実に「NG」を出す色というものがあります。
いくつかNGとなる色がありますが、まずは黒や濃紺、ダークグレーなどの色がそれにあたります。
ファッションの考え方でいえば、黒や濃紺などは落ち着いていて、町中に出かけるにも何ら支障はない色ですが、登山の際には少なくとも黒い服はなるべく使わないというルールがあります。
黒系・暗色の色はなぜNG?その理由は”蜂”だった!
その理由の一つは蜂対策です。登山はもちろん自然豊かな山の中で行うわけですが、そこには我々人間だけでなく、蜂も巣を作り生活しています。
よく知られていることですが、蜂は黒色を「敵」だと判断して、積極的に攻撃をしかけてこようとするのです。実はこの行動は、蜂にとっての天敵である「熊」を黒色と判定しているためと言われています。
このため、黒色の服を着ていると、人間でも敵と判断され蜂に襲われてしまう危険性が高まるというわけですね。このような理屈から、真っ黒でなくとも、濃紺や濃いグレーなども同様に避けるべき色といえます。
自然に溶け込む色もNG!その理由とは?
黒色、暗色を避けるべき理由については、先ほどの蜂の脅威の中で説明したとおりです。
では、黒色や暗色だけ避ければ問題がないかというと、実はそうでもありません。次に避けるべき色は
茶色・オリーブ色・深緑色・ベージュ・迷彩色
なのです。これは、先ほど挙げた蜂が理由ではありません。
これらの色を避けるべき理由というのは「遭難対策」です。
毎年、登山シーズンになると富士山に登山で訪れた方がヘリコプターで救助された、というようなニュースは後を断ちません。
遭難というのは決して遠い世界で起こっていることではなく、登山する人すべての関係があることなのです。
遭難はある意味で、やむを得ない事故であるともいえます。そのような状態では、一刻も早く救助が来ることを待つしかないわけですが、このときに服装と持ち物(バッグ)の「色」が重要になるのです。
もうお気づきの方も多いでしょうが、先に挙げた茶色・オリーブ色・深緑色・ベージュ・迷彩色は、すべて自然にすでにある色またはそもそも、自然に溶け込むことを目的として作られた色柄です。
これらの色の服やバッグを身に着けていると、それだけ遭難したときに発見される可能性が下がり、結果的に自分の命の危険にさらされることもあります。
自然に溶け込んでしまうような色・柄と、蜂に警戒されてしまう黒色・暗色系の服やバッグを避けるべきとする理由は、こうしたことから来ているわけですね。
蜂や遭難対策を考えた服やバッグの色の選び方とは?
ここまで着てはいけない・持ってはいけない色の話ばかりをしてきたので、そろそろ「それじゃあ、いったい何色ならいいの?」と感じている方も多いことでしょう。
まず基本的なこととして「黒色」は蜂に警戒されてしまうという理由であることから、着たくてもこれは避けるのがベストです。こればかりは諦めて、できるだけ避けましょう。
では蜂から見て警戒されない色とはどのような色かというと、基本的に「白色」に近いほど警戒されにくくなります。
たとえば、蜂の目から見ると、ピンクや黄色などはほとんど認知することができないとされていますから、このような色はある程度安心して着られるということになります。
また、オレンジや黄緑色も蜂の目に写りにくいですが、これらの色は「自然に溶け込んでしまう」色の一部です。
そこで、蛍光色という考え方を取り入れてみましょう。完全な蛍光色でなかったとしても、ある程度鮮やかな黄緑色やオレンジ色であれば、自然の中でも自然と人工物として人の目には映りやすくなります。
こういったポイントで蛍光色を取り入れられるグッツもあるので利用するといいですね!
生地についても、ある程度光沢のあるものを選ぶなど一見してそれが葉っぱや土ではなく人の服やバッグだと認識してもらえるような種類の色を選ぶのがベストです。
また、何らかの事情でどうしても迷彩柄やベージュ、茶色など、一見して地面に横たわっていても発見されにくい色を着用する場合には、トップスとボトムスで明確に色を変えるという手段もあります。
たとえば下を茶色のズボンにしたとしたら、それは土に溶け込んでしまう色であることからトップスは白色にするなど、どこかに「目立つ」要素を入れるのがよいでしょう。
青色や水色は自然界にある色と人工の色とでかなり見た目が違うので、これも目立つという意味ではよい選択です。バッグや帽子などにこの色をチョイスするのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
蜂対策や遭難対策を考えると意外にも着てはいけない色というのが数多くあることがわかっていただけたと思います。
しかし、あまりルールにがんじがらめになってしまうのも悲しいことです。
どうしても危険度が高くなる黒色は避けるとしてそれ以外の色については、できるだけ少ない面積にするように努め、他の部分で目立つ色をチョイスすることによって遭難の際に発見されやすくなるという方法をとることができます。
服やバッグは遭難時に、自分の所在を知らせる大事な役割の持ち物です。
安心して登山を楽しむために、こうしたことに注意してぜひ安心・安全な登山を楽しんでくださいね。