こんにちは!@Tanojobライターチームです!
自転車を愛してやまない皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
ロードバイクに乗っていると
[keikou]「速くなりたい」[/keikou]
やっぱりそう思いますよね?集団で走れば勿論速いのですがそれは自分の力ではない…。
プロの中で下りを除いて最も速いのは個人タイムトライアルにおいてです。一時間以上で平均時速は50㎞前後。最早人ではありませんが、彼らが速い理由はいくつかあります。
- 徹底されたトレーニング
- 徹底されたスキンスーツ
- 徹底されたフォームの完成
この中で重要度2位を誇るのが「フォーム」です。個人タイムトライアルを行うときに必ず登場するのが「TTバイク」であり、それの最も特徴的な部分が「DHバー」です。
速く走りたいけど、TTバイクはさすがに手が出ない…。
当たり前ですよね、50万をざらに超えるバイクを買ってはいられません。そこでお手軽に速くできるアイテムが「DHバー」という訳です。
今回はそんなDHバーをロードバイクに取り付けたときにどんなメリット・デメリットがあるかを見ていきたいと思います。
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そもそもDHバーとは何か?
DHバーとは(Down Hill Bar)のことで高速域において使用されるというもので、1989年のツールドフランスでシャンゼリゼTTでグレッグ・レモンが初めて使用したと言われています。
この時のレモンはたったの24㎞という距離の間で2位に50秒差をつけました。
普通24㎞程度では大きな差は出ず、10秒差とか僅差の戦いがあり時にはコンマ以下の秒数で戦うものなのですがDHバーを使用したレモンは圧勝しました。(勿論もともとレモンは強かったのですが。)
これ以降、ツールドフランスなどの大会の個人タイムトライアルでは必ずと言っていいほどこのDHバーが使われるようになっていきました。
プロの領域でそれほど活躍したDHバー。アマチュアが使いたくなるのも当然、今では多くのメーカーが色んな効果を売り文句に市場に色々な商品を出していますよ!
ロードバイクに付ける時のメリット
ロードバイクにおいて速さを決める要因の最も多くを占めるのが「空気抵抗」です。
そのために毎年バイクメーカーがこぞって「空気抵抗〇%削減!」なんて大声で言いながら新型のバイクを発表するわけですが、機材の抵抗など大したことはありません、それこそプロにしか分からない様な差です。
自転車競技の「空気抵抗」とはすなわち「人間の体」の抵抗を表します。TTバイクではなくロードバイクにDHバーをつけるとどうなるかを解説していきます!
DHバーにより空気抵抗が減り速くなる理由
例えば普通のブラケットフォームで30km/hで走る時に必要なパワーが100だとしましょう。このバイクにDHバーを付け、使用するとこの数値が「80」くらいまで減ります。数字だと分かりづらいので体感で言いますと
息が切れるペースのランニング
と
汗がにじむウォーキング
ほどの差が生まれます。これは持続時間に天と地ほどの差があり、長距離を走るときにこれほど心強い味方はいないでしょう。そして速度が上がれば上がるほど、「空気抵抗」の占める割合は上昇してきます。どういうことでしょうか?
さきほどの100と80、これは30km/hの時です。これが40km/hになると相対的な数値は100と70になります。(これは絶対数値ではありませんので30km/hより簡単に走れるということではありません。40km/hで走れる人が使うと7割の力で済む、ということです。)
さぁ、DHバーの恐ろしさ、素晴らしさが少しは伝わったでしょうか?
それではお次はDHバーにすることで体の負担が軽減されるという事についてお話していきます。
Dhバーの使用で体への負担を軽減!
ロードバイクに乗ってると体に痛みが出ますよね?一番多いのが腰痛です!
自転車に乗るときに自転車に適した筋肉を持っていないと体を支えることが出来ずに体のあちこちに痛みが出てしまいます。初心者だと特に顕著に表れる傾向があります。
そこでDHバーの出番です。
空力をターゲットとするのではなく、上半身をパッドに預けることによって上半身の筋肉(僧帽筋、広背筋、腹直筋)の負担を大幅に減らすことが出来ます。
ずっとDHバーを握っているわけにはいきませんが、しばらく走って体が疲れている時に、停止することなく体を休めることが出来るという優れモノなのです。
どうです?段々使いたくなってきたでしょう?(笑)しかしDHバーにも気を付けなければいけない点があります。公道です。
お次はデメリットを解説していきますね!
ロードバイクにDHバーを付けるデメリット
正確には「付ける」ことによって発生するデメリットはさして重要ではありません。例えば、人によってはライトやサイコンがつけられないなどという問題がありますが、ライトはkcncのハブ台座を利用すれば問題ありませんし、サイコンに関してもステムに付けるアダプターは数多く販売されています。
問題というのは「使用する」場合のデメリットです。
そもそもDHバーというのはいわばハンドルから手を放していると同義です。ブレーキレバーを即座に握れない状態かつバランスが取りにくい状態になっていますので。
もし道でDHバーを使用している最中に
- 人が飛び出して来たら?
- 車道で幅寄せされたり、バランスを崩したら?
どちらも自分も誰かの命も危険にさらす恐れがあります。これが最大のデメリットです。
これを解決するためには周りの確認です「見通しはよく横から人が出てくるのが遠くから視認できるか?」車道なら「車が全然いないか?道幅は広いか?」など。
基本的には見通しの良い人が少ない時間帯の朝方などで使用するのが最も好ましいでしょう。あとは臨機応変に使えるかどうかの判断を「慎重に」行ってください。
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まとめ
今回はロードバイクにおけるDHバーのメリットデメリットを説明してきました・いかがでしたでしょうか?
この機材には計り知れないメリットがありますが考えて使わなければ恐ろしい道具にもなりうるので使用する際にはしっかり確認してから使用しましょう、ホントに。
ということで今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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