スポーツバイクに乗る際大きな課題となるのは、お尻の痛み。長距離のライドになるとかなり辛くなってきます。
上級者になると慣れてくる思いきや、相性が悪いサドルを使っていると、どれだけうまく乗ることができるようになっても、慣れない人はお尻が痛くなってしまいます。
では、どのようにすればお尻が痛くなくなり、長い時間自転車に乗っていても快適にサイクリングを楽しめるようになるのでしょうか?今回は、お尻を守るためのクッションカバーの紹介と上級者向けの骨を守るための対策をご紹介します。
お尻とサドルの相性や乗車時のクセなど個人差が非常に出やすいので、いくつかの対策を組み合わせて自分なりの対策を見つけてください。
原因と対策 なぜお尻は痛くなるのか?
まずは、そもそもなぜお尻が痛くなるのかを少し話していこうと思います。代表的な原因として、2つあります。
- サドルとお尻の設置面である尾てい骨周辺に痛みが出るケース
- 尿道付近に痛みが出るケース(男性に多い)
1つ目のケースは特に初心者に多い悩みなのですが、乗車時のポジションが悪く無理に負荷がかかってしまい、痛みに繋がっていることが考えられるため、きちんとした対策をとれば、痛みが引いていくと思われます。
2つ目のケースとしては、プロでも悩む方がいるほど解決が難しいケースになります。自分に合ったサドルを見つけ出し痛みを柔らげる人もいれば、スポーツ科学に則った形状をした高価なサドルを購入し、快適なサイクリングを手にする人もいます。
どちらのケースを見ても、自分の体重がサドルとお尻の間に圧力を生み無理な負荷がかかっていると言うことです。その圧力をいかに違う部分に分散させることができるか?
いかに圧力をお尻全体で受け、分散させることができるか?これが痛みをやわらげるための対策になります。
具体的な対策1 クッションカバーをつけてみる
1つ目の具体的な対策としてクッションカバーをつけるということをお勧めします。
クッションカバーと言うと、サドルにクッション性のあるカバーをかけ、お尻と接触する部分の圧力を逃すことで、快適なサイクリングできるようになります。非常に簡単でわかりやすい対策ではあるのですが、いくつかの課題があります。
- 自分に合ったものが見つかるかどうか。
- いいものが見つかっても2〜3パターンは持っていないと辛い。
- 結局は、ごまかしなのでいずれ痛くなる。
そもそも、自分にあったカバーが見つかるかどうかが非常に問題であることや1パターンでは、違う同じ部分が痛くなってしまうということ。最後に根本的な話なのですが、カバーでは、一時的な解決作にしかならないということです。
単に一般的なカバーを使うだけでは、根本的な解決にはなりません。続いてもっと効果的なクッションカバーの利用の方法を解説していきます。
徐々に徐々にクッションカバーを混ぜていく
長距離のサイクリングになると段々と距離が増す事に痛みが出てくるということが問題になってきます。
原因としては、ある一定の場所にばかり力が加わってしまうということです。ということは、力が加わってしまう部分を変えてしまえばいいのです。しかし、一ヶ所だけでは、どちらもいたくなって悲惨なことになってしまいます。
ですので、カバーを最低でも3種類ほど用意してください。そうすれば、一ヶ所が痛くなっても替えが手に入ります。徐々に徐々に痛みを受ける部分と痛みを取るための休憩をさせる部分を入れ替えていくことで長距離のライドに備えることができるようになります。
このような乗り方をしていると自転車に乗ることも上手くなってきたり、筋力もついてくるため、お尻に無駄な圧力がかかることがなくなってくるような体が出来上がってきます。そうなると今度は、徐々にクッションカバーを使うことを少なくしてください。
いつの間にかクッションカバーなしでも、無理なくサイクリングを楽しめるようになっている自分に出会えます。以上がクッションカバーを使った際の対策です。コスト面などを考えると少し考えてしまう方もいるかと思いますが、一度試してみるのもいいかもしれませんね。
乗車時の姿勢に注意することで痛みは消える?
クッションカバーと言うアイテムを使った対策も非常に有効なものではあります。しかしながら、できればアイテムを使わずに自分の力でお尻の痛みや尾てい骨を守りたいものです。
では、どのようにして自分の体を守り、快適な自転車生活を手に入れることができるようになるのでしょうか。今回紹介する解決策は、自分の中で数パターンの乗車スタイルを持つようにするということです。
乗車スタイルと言うと、簡単には前傾姿勢や後傾姿勢などの違った乗り方をすることで力のかかり方を変え、圧力がかかる部分を変えることで、痛みを和らげようというものです。しかしそう簡単に乗車スタイルを変えてしまうと、自分のペースが乱れ、足に負担がかかってしまったり、他の部分に負荷がかかってしまうようなこともあります。
ではどのような情緒スタイルが安全で誰でも簡単に行えるのかというと、ハンドルの持つ位置とひじを曲げるが曲げないかの組み合わせで乗車スタイルを簡単に変えることができます。クロスバイクは一般的にはT字のハンドルが多いのですが、端の方を持つか、中央部を持つかで変わってきます。
また、ひじを曲げるか曲げないかでも、ポジショニングが変わってきますので、今度自転車に乗る際に試してください。少しの違いで、お尻の痛みが解消されてきます。
試行錯誤を繰り返せば、絶対に痛みはなくなる
これまでいくつかの対策をご紹介してきましたが、はじめにお話しした通り、お尻の痛みと言うものは、非常に個人差が出やすい問題です。ご自身に合った解決方法や自分の体がどうして痛いのか?
どのような力が加わって、尾てい骨が痛いのか?など疑問をもって考えることが一番の近道になります。
今回紹介した対策は、あくまで応急処置でしかありません。また、サイクリングの1つのメリットをして、自分の体がどのように動いているのかということを考えるという普段では考えないようなことをすることができるということがあります。
自分の体の不調などをいち早く察知し、それをリカバーするような能力を身につければ、あなたもサイクリング上級者になれるのではないでしょう。これからもいろんなことを学びながらサイクリングの楽しさを見つけていきましょう。
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