こんにちは!@Tanojobライタチームです!
みなさんは「ダッチオープン」て聞くとどんなことが思い浮かびますか?
- いぶし銀のかっこいー調理器具?別名「ブラックポット」てナイスだぜ!
- でも、見るからに重くて手入れが大変で、欲しいけどどうしようかな?
なんて期待と不安がごちゃ混ぜになってしまいます。
でも、ダッチオープンの実力や使い方を知ったら、その魅力に誰もが惹きつけられること間違いありません。特に、手入れをしっかり行えば、ダッチオープンは家族3代で使えると言われている優れものです。使い込めば使い込むほど愛着もわき、ダッチオープンを「育てていく」という不思議な感覚が芽生えてきます。
けれど、鋳鉄製のダッチオーブンは思った以上にデリケートです。大切にメンテナンスしてあげなければなりません。この記事ではそんな素敵なブラックポット・ダッチオープンの魅力やそのメンテナンスの方法、特に「錆」の手入れについてお話しいたします。
どうか最後までおつきあい下さい。
ダッチオーブンの錆ってどう手入れするの?
黒光りするダッチオーブンは別名を「ブラックポット」と呼ばれています。
このブラックポット・ダッチオープンはキャンプ愛好家のみなさんにとってあこがれの的です。一つでいいからブラックポットを育てる事を目指して、大切に手入れをしながら使い込んでいらっしゃる方も相当いると聞いています。
けれど、そんなダッチオープンの一番の悩み、最大の敵が「錆(さび)」です。みなさんは、ダッチオープンに錆をつけないための手入れのポイントって何だと思いますか?
最も大切な点は、使用後その都度丁寧に油で手入れを行い(これを「シーズニング」と呼んでいます)水分を残さないことです。その手順を簡単に説明するとこうなります。
ダッチオープン手入れのポイント(使用後の錆ない手入れの方法)
- 料理した後の食材は、すぐに別の食器かタッパーなどに移す。残しておかない。
- 使った後は、洗剤を使わずお湯と天然素材のたわしで汚れを洗い落とす。(洗剤を使うとシーズニングした油膜が無くなって錆やすくなる。)
- 汚れを取ったら火にかけて煙が出なくなるまで水分を完全に蒸発させる。火を使う前に取っ手や蓋など余分な水分は全て拭っておく。
- やけどに気を付けながら、熱いうちに布やキッチンペーパーで植物由来の油を塗り込む。(やけどしないようアウトドア用グローブやトングなどを使うのも良い方法。)
- 底や蓋、脚部分まで油を塗り込む。その後すこしまた焼いて油を飛ばす
- オーブンが冷めたら、ダッチオーブンに新聞紙を丸めて詰め、新聞紙で全体を包む。(新聞は湿気取り。蓋と本体は別々に新聞紙などで包み収納袋にいれて保管すると良い。新聞紙が湿気を吸い取り、錆を防ぐ)
- 錆の素になる湿気がこもらないよう、しまう時には蓋をしない。
こんな所が「錆」付き防止のポイントですが、それ以外にも注意しなければならない点がこれです。
錆止め以外の注意ポイント
- ダッチオーブンが熱いうちには水を入れない。急激な温度変化のためひび割れてしまいます。
- 洗剤を使うと馴染ませた油がはがれてしまう。将来ブラックポットになりません。
- オーブンの底の地金を痛めるので、金だわしやクレンザーはできるだけ使わない。
手入れの方法や注意すべきポイントは以上です。思った以上にシーズニングは大変だと感じましたか?慣れてしまえば手順通りに作業を進めるだけですので、それほど負担には感じませんからご安心下さい。
但し、ダッチオーブンを普段通り使っていると、時々焦げがこびりついてしまい簡単にはきれいにならない場合があります。その時には、次の章でご紹介する「焦げ取りの裏技」を試してみて下さい
ダッチオーブンについた「焦げ」の取り方
ダッチオーブンでこしらえた見た目も美味しい料理を平らげ、さあいよいよ後片付けという時になってユーザーを悩ませるのが底にこびりついた「お焦げ」です。
この「お焦げ」、簡単には取れません。鋳鉄の特性と火力が強い事が原因で、こびりついた食べ物の炭化物は亀の子だわし程度では歯が立ちません。
結論から申しますと、そんな時には次の方法でお焦げを落としてみて下さい。
しつこい焦げの取り方とその手順
- 特にひどい焦げがこびりついてしまったら、まずお湯に入れてその焦げを浮かせます。しばらくすると焦げが柔らかくなって浮いてくるので、木べらなどで落とせるだけ焦げをこそげ落とします。
- オーブンをお湯と亀の子だわしで洗い、残ったお焦げと焦げ以外の汚れを落とす。ほぼこの方法で焦げは落ちます。それでもダメなら、重曹を大さじ1.2杯入れて煮ると汚れや焦げが落ちます。
- 焦げをある程度取ったら、ダッチオーブンをそのまま火にかけて水分を飛ばします。
- そのまま熱し続け、残った焦げが炭になるまで焼き切る。炭化した焦げは簡単に取れます。気のへらなどで丁寧にこそぎ落としましょう。
- 再びオーブンが冷めたらすすぎ洗いを行い、油を塗ればおしまいです。
ちょっと面倒に感じるかも知れませんが、しつこいお焦げを落とす方法はおわかりいただけましたでしょうか。
ご覧になっていただいたように、ダッチオーブンは手がかかるんですよ。言い換えると、手がかかるからよけいに愛着がわくんです。手がかかる子供ほど可愛い、と言いますからね。
一つだけ注意点があります。ダッチオーブンは冷めないうちに水をかけたりするとひびが入ります。急な温度変化は変形させる恐れがあるばかりでなく、致命傷を与えかねませんのでゆめゆめご注意下さい。
さて、しつこいお焦げの落とし方をお分かりいただいたところで、次の章では本題の「錆の落とし方」についてご説明いたします。
万が一錆が付いてしまったら(錆取りの手順と方法)
ダッチオーブンは簡単に錆びます。
使った後でそのままにして置いたり、水分がちょっとでも残っていたりすると、翌日にはうっすらとですが見事に錆びが浮き出ます。
こんな時にどうやって錆落としをするか、それが次にご紹介する方法です。
錆取りの方法
錆取りに重曹を使う方法
ダッチオーブンの手入れに、金だわしやクレンザーをなるべく使わないようにする事は前の章でもお話ししました。
しかし、それは程度にもよります。亀の子だわしでは全く歯が立たないほどのひどい錆の場合にはやむを得ません。重曹を洗剤代わりに使い、次の道具でこすってみて下さい。
- 軽度の薄い錆び → 亀の子だわし
- 中度の濃い錆び → 金だわし(商品名「スチールたわし」)
- 重度の深刻な錆び → 耐水性のサンドペーパー(この段階ではクレンザーも混ぜて使ってみて下さい。ダッチオーブンに与えるダメージを心配するよりも、錆び落としに全力で取り組みましょう。そうでないと私には錆が落ちませんでした。)
重曹を使う事には他にもメリットがあります。
よく知られているように、重曹には臭い取りの効果もあるのです。臭いのきつい野菜や魚など料理した後には、驚くほど消臭効果があります。お試し下さい。重曹以外に塩を使ったり、クレンザーにお酢を使ったりする方法もキャンプ場で年配の方から教えていただいた事があります。
私が実際に試したのは、錆びている場所に塩をまぶし、新聞紙でひたすらこすり落とすという方法です。重曹を買い忘れても、「塩」は必ずキャンプに持参しますので最も簡単な方法の一つです。
十分にオーブンを熱してから、少し多目の塩を中にまぶします。新聞紙が茶色に染まるほどこすっていると、次第に錆はきれいになりますよ。ただし、塩を使った後は、その塩を完全に洗い落とさないと却って錆び付かせる結果になりますので、くれぐれも用心して下さいね。
まとめに
いかがでしたか?
キャンプに出かけたなら、誰だって一度で良いから格好いいダッチオーブンを使って調理してみたいものですよね?でも、ご紹介しました通りオーブンを洗う時使っていいのは、原則として天然素材の「亀の子だわし」だけです。クレンザーや金だわしは、鍋に傷が付くのでめったなことで使ってはいけません。
洗って良く乾かしたら、天然植物性自然オイル(オリーブオイルも良い)を塗り込んで黒光りするダッチオーブンを作り上げましょう。
何年か後には、あなただけの素晴らしいダッチオープン「ブラックポット」がきっと出来上がっているはずですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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