こんにちは!@Tanojobライターチームです!
テント泊登山って聞くと、みなさんはどんなイメージがわきますか?
- 「山小屋みたいに周りに気兼ねがしないで泊まれる」
- 「山の水でわかしたコーヒーって最高においしい!」
- 「風の音や満天の星空がきっと待っていてくれそう」
なんて、ワクワク心躍る風景が目に浮かぶ反面、
- 「でもテント泊って、担いでくリュック超重そう!?」
- 「土砂降りの雨が降ってきたらどうしよう?」
そんな不安が胸をよぎりますよね。
けれど、ご安心下さい。必要かつ十分な装備さえ用意すれば、初心者のみなさんでも安心して快適なテント泊登山ができます。
この記事では、テント泊に必要な便利グッズや必需品のチェックリストをご紹介します。ぜひ参考にしていただき、テント泊登山を存分に楽しんで下さい。
テント泊登山に必要な便利グッズ
テント泊登山をする時に必要な便利グッズっていうと、みなさんはどんなものを思い浮かべます山小屋を使わないであえてテントで泊まるなら、ぜひ私は次のグッズをおすすめします。
- レジャーシート(防水性のある)
- 折りたたみ式風よけガード
- ジップロック式の防水パック
テント泊登山に最低限必要なグッズは数ある中で、なぜあえてこの三つをあげたのか分かります?
「え?どうしてわざわざそんなものを?」と不思議がる方もいらっしゃることとは思いますが、長年テント泊で登山やキャンプをしてきた私の経験がそう教えてくれたとでも言っておきましょう。
ではちょっとだけ詳しくその理由をご説明しましょう。
防水性のあるレジャーシート
レジャーシートは、案外持って行くと予想以上の優れものであることが分かります。しかも、1m四方の小さなサイズでも十分です。なぜ便利かというと、濡れた地面からザックを防いでくれます。
テント泊は、山小屋などに泊まるのと違ってもろに雨風を受けます。晴れていれば多少の湿気はあっても我慢できますが、雨の中でテントの設営をしなければならない場合もあります。
そんな泣きたくなるような場面で、ザックを地面の水や泥から守ってくれるのがたった一枚のレジャーシートです。レジャーシートを敷いてザックを置いたら、シートの片側を折ってザックを包むだけで雨よけにもなります。
ぜひ一枚、サイドポケットの中にでも入れていって下さい。
折りたたみ式風よけガード
「折りたたみ式風よけ」を私はあえて便利グッズにあげます。長年テントに泊まってキャンプをたしなんでいると、料理の度に頭を悩ますのが風です。
「うーん、この問題なんとかならんかね部長!」とか、お局様のような黄色い声で「実に困った問題ですわよこれェ!」とか叫びたくなります。
コッヘルでお湯を沸かすにも物を煮るにも、最大の敵は風です。岩陰やくぼ地ならばまだしも、吹きっさらしの稜線や草一本生えていない山頂で火を炊くのって大変です。
横なりに吹き付ける強風のせいで、ガスバーナーの炎が鍋の底に届かず直角に折れ曲がってしまいます。
結果、中々お湯が沸きません!
この窮地を救ってくれる救世主が「風よけ」、しかもアルミの折りたたみ式です。
折り目に通してある細いポールを地面に指せば、多少の風なら瞬時に防いでくれます。炎は真上に登り、まもなくふつふつとお湯の沸く泡が鍋底から浮かんできます。
登山専門ショップで初めてこの折りたたみ式風よけを見た時には、正直言って私「なんでいちいちこんなもの売っとるのじゃ?」といぶかしく感じたのも事実です。
でも、使い始めて初めてその隠された真の実力、まざまざと見せつけられました。と言うか安いし軽いし薄くて邪魔にもならないし、風を遮断するには打ってつけの優れものです。
最近、あまり使っている人は見かけなくなってきましたが、ぜひおすすめの一品です。
防水スタッフバッグ
テント泊で必要な便利グッズとして「防水スタッフバッグ」をあげたのは、私に苦い思い出があるからです。それも何度も。
最初に防水パックの重要性に気づいたのは、ホワイトガソリンがザックの中で染み出したある山行です。
まだガスコンロが今のように出回っていなかった頃、燃料であるガソリンもザックの中で持ち歩いていました。いつものように念入りに燃料タンクのキャップをきつく閉めてあったはずなのに、実はその時に限って漏れ出していたんです、中のガソリンが。
替えの下着や食料もそれぞれ小分けにしてあったとは言え、ザックの中じゅう油臭くて登山の間中その臭いにはこりごりさせられました。ガソリンの失敗は一度きりでしたが、衣服や食材を水に濡らさないようにしたり湿気を防いだりするのに防水スタッフバックは重宝しています。何よりかさばらず軽いのが利点です。
テント泊に必要な装備は数々ありますが、レジャーシートや折りたたみ式風よけ、防水のスタッフバックは意外と便利なグッズです。ぜひあなたも次のテント泊に使ってみてはいかがでしょう?
また、これ以外の便利グッズとしてトレッキングポール(ストック)やアーミーナイフ(多機能ナイフ)などをあげることもできます。でも、必需品ではないので泊まる日数や行程、そして何よりもザックの総重量を考えて用意してみて下さい。
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それでは次の章で、テント泊登山のその必需品とは何かについてご説明いたします。
テント泊登山の必需品チェックリストって?
テント泊登山で必要となる必需品を、私は次のように考えています。
- 「これさえあれば、ほぼほぼテント泊登山はできますよ」リスト
- 「これだけは絶対忘れちゃいけませんよ」リスト
そこで、まず1番目の「これさえあれば、ほぼほぼテント泊登山はできますよ」リストについてご説明します。
「これさえあれば、ほぼほぼテント泊登山はできますよ」リストとは
今度の休みにテント泊登山に出かけてこようかしら?そう考えているあなたが、どうしても持って行かなければならない装備の必需品チェックリストはこれです。
【基本装備】
ザック
ザックカバー
登山靴
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登山ウェア上下
登山用テント
フライシート
寝袋
シュラフカバー
マット
レインウェア
ウェストバッグ
スパッツ
軽アイゼン
ヘッドランプ
帽子
手袋(軍手も)
【小物類】
防水パック(スタッフバッグ)
トイレットペーパー・ティッシュ
腕時計
傷バン(包帯も)
ライター
飲料水
歯ブラシ
箸とスプーン
懐中電灯
食料(宿泊数に応じて)
地図
コンパス
サンダル(なくても可、あると便利)
この基本装備と小物類があれば、ほぼほぼテント泊登山に出かけることはできます。
ザックには20Lから60L前後のものが各メーカーからラインナップされていますが、テント泊登山をするなら最低でも45L以上のものを用意して下さい。私が1週間程度の縦走に使っているのは70Lのものです。
また、食料は行動食を別にウェストバックやザックのサイドポケットに入れておくと便利です。こまめな水分補給と栄養補給が登山で高山病やバテるのから防いでくれます。
続いて、これだけは忘れていけないと私が考えるチェックリストをご紹介します。
「これだけは絶対忘れちゃいけませんよ」リスト
テント泊登山の必需品の基本装備は前の章で述べましたが「これだけは忘れないでね」と考えるリストがこれです。
【命に関わる持ち物】…非常食 ツェルトザック(ポールのない軽量のテント)
テント泊登山をする時には、必ず非常食を別にパッキングしてザックに入れておきましょう。保存の利いて、万が一の時にあなたの命を救う食べ物を忘れてはいけません。
ツェルトザックは別名「手のひらサイズの命綱」などとカタログで紹介されている簡易テントです。
重さは300g程度しかありませんが、強風でテントが張れない場合に、なんとか中にもぐり込めれば助かる可能性があります。幸い今まで私には、ツェルトを使わなければならないほど悲惨な目には遭っていません。
命に関わるほどのものではありませんが、「持って行けば良かった」と思うものに「虫除けスプレー(夏場はせめて蚊取り線香)」と「日焼け止めクリーム」をあげておきましょう。
もう30年も昔の話です。飯豊連峰7泊の縦走を無事終え、下山中1,000m程度の山中でキャンプをしました。
清流がそばを流れる最高のテント場で、その晩私は蚊柱が立つほどのヤブ蚊の大群に襲われ、気が狂いかけました。それ以来未だに蚊取り線香は必需品である、そうかたくなに信じ続けています。
以上がテント泊登山をするのに必要な必需品のリストでした。
ただし、この必需品チェックリストは積雪期の冬山登山は想定していません。雪山登山にはさらに不可欠な重装備が加わりますし、相当の経験と力量が必要になるのでテント泊登山初心者の方にはおすすめしません。
あくまでも、春から秋にかけての無積雪期に出かけるテント泊登山を念頭にお話ししましたのでご了解下さい。
テント泊でイマイチ迷う装備って
これまでテント泊の必需品や便利グッズについてお話ししてきました。
最後に、テント泊登山をする度に「何でこんな物、山に持って来るかなあ?」と私がイマイチ疑問に感じた「何で持ってくるかなーリスト」の代表選手がこれです。
- 【ゲームボーイ・携帯ゲーム機】
- 【大瓶の焼酎ボトル・大量の酒瓶】
ゲームボーイに限らず、携帯型ゲーム機なんぞをテント泊で持ってきて「ピヒューン」「パヒューン」とやってらっしゃる方いますが、そもそもあなたは何をしに山に登ってきたの?と首をかしげてしまいます。
また、時々キャンプ場に大瓶の焼酎ボトルを持ち込んだり、ワインのフルサイズボトル3.4本もザックから取り出したりしながら顔を赤らめているおじ様方に出くわします。
でもねえ、おじ様方!あえて、私は声を大にして申し上げたい。
「あなたも山には登らん方がええで!」
あしからず。
まとめ
みなさん、いかがでしたでしょうか?
楽しく快適なテント泊登山をするための必需品や便利グッズについてお話ししてきました。
これ以外にも「熊よけベル」など、現在では身を守るため必ず装着しなければならない防犯グッズ?もリストに加えなくてはなりません。
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特に女性だけの単独登山やグループ登山では「熊よけスプレー」や「防犯ベル」、果ては「護身用ナイフ」までリストにあげている女性もおいでです。テント泊登山はそれほどリスクが高い面を持っているのも残念ながら事実です。
そして、最もテント泊登山で大変なのが肩に担いだザックの重さです。
持って行きたい物・持って行かなければならない物、それは数え上げたらきりがありません。
でも、けして無理しないで下さいね。50肩ならぬ20肩になりかねません。何より楽しかったはずの登山の思い出が、最高に「重いデェー」となってしまいますからね。くれぐれもご注意を!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この次はみなさん、ぜひテント場でお会いしましょう。雲一つ無い満天の星空と、遙か眼下に輝く街のきらめきを一緒に見てみませんか?
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