こんにちは!@Tanojobライターチームです!
自動車の天井部分にガラスや樹脂を採用していてなおかつ開放できるようになっているものをサンルーフといいます。今回はそのサンルーフの種類の1つであるチルトアップ式サンルーフの紹介です。
- サンルーフのチルトアップとは何なのか
- そもそもチルト機構とは
- チルトアップ式のメリットは
- 反対にチルトアップ式のデメリットは
- チルトアップ式サンルーフと雨の関係
について説明します。車内換気・日光の取り入れといったメリットがチルトアップ式サンルーフにありますが、それ以外にも開放感などに関するデメリットもスライディング式と比較するとあるのです。
どのような方にチルトアップ式はおすすめなのでしょうか。是非ご覧くださいね!
サンルーフのチルトアップとは
サンルーフのチルトアップとは、つまりはチルトアップ式サンルーフのことです。
チルト機構を採用しているサンルーフで、サンルーフ後方部分のみを開放することが可能なサンルーフとなっています。
サンルーフと聞くとスライドさせることによってサンルーフ全てを開放することのできるスライディング式サンルーフが有名ですが、サンルーフ後方部分のみを開放するチルトアップ式とは使い方も違いますので、同じサンルーフでも別物と考えると良いでしょう(一部役割は同じ)。
チルト機構とは
チルト機構は自動車のステアリングシステムにも採用されている機構の1つです。
ある物体の高さや傾きを調整するために使用される機構になります。サンルーフにおけるチルト機構はヒンジ(hinge、日本語では蝶番にあたる)を利用してサンルーフを開閉するためのもの、ステアリングシステムにおけるチルト機構はステアリングの傾き(高さ)を調整するための機構(ステアリングの前後の位置を調整する機構はテレスコピックと呼ばれています)です。
このように自動車の仕組みの1つとして覚えておくとよいのがチルト機構ですが、チルト機構は自動車だけでなくその他の工業品にも採用されています。傾き・高さを調整するものに使われるのがチルト機構です。例えば、
- カメラのマウントレンズ
- プロジェクターテーブル
- 除雪機
- スピーカーアダプター
といったものでチルト機構が採用されているものが存在します。チルト調整機構が採用されていることでフレキシブルかつ効率的な機器の使用が可能となるのです。
チルトアップ式サンルーフのメリット
チルトアップ式サンルーフのメリットには次のことが挙げられます
- 空気を効率よく取り込むことができる
- 車内に光を取り込むことができる
- 全開にしなくても換気できる
1つずつ説明します。
効率よく空気を取り込むことができる
チルトアップ式サンルーフを開放すると効率よく空気を取り込むことが可能です。
開口部はスライディング式と比べて小さいですが、逆に小さいほうが換気の際に効率よくと言われています。そもそもチルトアップ式サンルーフは換気を行うことがその役割の1つですので、換気効率が高いことは当然です。
車内に光を取り込むことができる
これはどの種類のサンルーフにも共通していることですが、車内に光を取り込むことができます。
本来であれば覆われている車の天井・屋根が透明になっているので日光が車内に入ってくるのです。開口部は少ないですが、後方が解放されるだけですので換気をしながら直接日光を浴びる心配もありません。程よい日光に程よい換気、理想的な車内環境です。
サンルーフを全開放しなくても換気できる
サンルーフを全開放しせずに換気することができるので上から落下物がやってくる心配もありません。それでも換気効率は低くありませんので、サンルーフとしての役割をしっかり果たしてくれます。
簡単に開閉できる。
電動式のチルトアップ式サンルーフでなければ車内から数点部品を弄って開閉することができるので簡単に扱うことができます。電動式のように電動関係部品を交換する必要もないのでメンテナンスコストも低いです。
しかし最近では電動式が増えているので手動タイプ自体が少なくなっています。
チルトアップ式サンルーフのデメリット
サンルーフ全体に通ずるものを含めても、チルトアップ式サンルーフのデメリットには次のことが挙げられます
- スライディング式よりも開放感で劣る
- サンルーフが重たい
- メンテナンスが大変
それではひとつずつ説明します。
スライディング式よりも開放感で劣る
サンルーフ全体を開放することができるスランディング式と比べて、後方部分しか開放できないチルトアップ式サンルーフは開放感で劣ります。
換気に問題はありませんが、オープンカーのような開放感を少しでも味わいたい方にとっては物足りないでしょう。
サンルーフが重たい
サンルーフを装備している車全てに当てはまるデメリットはサンルーフが重たいということです。一般的なサンルーフの無い車(つまり鉄の天井)と比べてガラスを使っているサンルーフのほうが重量は重たくなります。
屋根が重たくなれば車両重量によって燃費の悪化が懸念され、さらには重たいものが上方向におかれることで走行性能も多少低くなるのです。
また、ガラスの場合だと断熱材が一般的な車のように含まれていないため、サンルーフ内側・車内側にサンシェードのないものだと車内温度が比較的高くなってしまいます。
チルトアップ式サンルーフと雨
サンルーフ装着車両のサンルーフ周りには水抜き穴が設けられていて、サンルーフの隙間に侵入した雨・水を外へ排出するような仕組みとなっています。
これはチルトアップ式も同じです。この水抜き穴に何かが詰まってしまうと水が内部に残ってしまい、室内に水が残ってしまいます。定期的にこの部分を確認してつまりを起こしていたら掃除してあげましょう。
チルトアップ式の場合、後方部分を少し開放する仕組みとなっているので雨天時に開放していても雨の侵入は少なく抑えられる可能性が高いです。駐車時に万が一閉じ忘れても雨の侵入をスライディング式より少なくすることもできます。
まとめ
スライディング式サンルーフと共通するメリットがありながらも、チルトアップ式特有の良さというものも存在しています。
開放部分が限定されているためいくつかスライディング式と比べて劣る点はあります。開放部を全開にする必要はないけれど車内へ日光の取り入れや車内換気をしたい、ほんの少しだけ開放感を味わいたい、そんな方にチルトアップ式サンルーフはおすすめです。
購入する際には自身の嗜好に合ったタイプを検討し、選択しましょう。
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