キャンプでは「燻製料理」を食べる絶好の機会となります。
自宅で燻製料理をしようと思っても臭いが壁などにしみついてしまうので抵抗がありませんか。また、初めて燻製に挑戦する人は必要な道具などをそろえなければいけません。
準備をする際に、少し紛らわしいのは「スモークウッド」と「スモークチップ」です。
ここではスモークウッドとスモークチーズがどう違うのかを分かりやすく解説しています。他にも、燻製に必要な道具やおすすめする食材などを紹介しますので燻製について知りたい人にも必見ですよ。
燻製に必要な道具
まずは燻製に必要な道具をそろえていきましょう。
食材を煙で燻すので、煙を逃がさないために燻製器が必要です。
ステンレス素材から段ボール素材でも燻製器になるので方法は様々です。自分で燻製器を作ることもできますので、とにかく煙を逃がさないことができれば問題ないのです。
燻製器が用意できたら次は煙の元となる「スモークチップ」と「スモークウッド」の2つがあります。これらを使うことで食材にあの燻製独特な風味を作り出せます。スモークチップとスモークウッドは役割は同じですがそれぞれに異なる特徴があります。
スモークチップの特徴
スモークチップは金属製のお皿や鍋の底に置き、下から直接火をかけることで煙を発生させます。
火を止めると煙は消えるので燻製中は火を止めないようにしましょう。また、スモークチップは燻製器を使用してはいけませんので注意してください。燻製時間は2時間未満となるので短時間で燻製することができることが最大の特徴です。煙を発生させる量はスモークチップの量を調整することで可能となるため短時間での燻製ができるのです。
もちろん、その反対も可能で少ない量のスモークチップを使用することで小さな燻製器や少量の素材を燻製にするのにも適しています。食材によって臨機応変に変更できる点もいいですね。
スモークウッド
スモークチップと大きく違うのはスモークウッドは鍋などを使わずに直接発火させる必要があります。
ガスコンロやガスバーナーといった熱量の高いものを使用しないと十分に着火しません。面倒だからと言ってライターなどで火をつけてはいけません。ガスバーナーで4隅をそれぞれ5分程度炙れば十分です。スモークウッドはお線香をイメージしてもらえると分かりやすいでしょう。1ブロックにつき4時間程度燃え続けますので、長い時間を想定するならブロックをくっつけて使用しましょう。
一度着火してしまえばあとは勝手に煙が出てきますので簡単です。スモークチップと異なる点は燻製器を必ず使用しなければいけない点です。温度は50度前後なので1日以上をかけてじっくりと燻製していきます。
スモークウッドには種類が豊富にあります。香りによって相性のいい食材や悪い食材があるので適した食材を使用しましょう。
代表的なチップは?
ヒッコリー
香りが強く、ベーコンやサーモンに適していますがどの食材にも問題なく使用できて万能です。
クルミ
癖が無いのでどの食材にも合うので初心者におすすめです。
サクラ
肉類に適しています。
燻製に合うおすすめの食材5選
ハム、ベーコン等の豚肉
燻製と言えばお肉という意見が多いお肉類は外せません。燻製と相性が抜群に良く、お肉の食感や風味を引き出した最高の食材と言ってもいいでしょう。
チーズ
段ボールなどで手軽に燻製をすることができる上にとても美味しいことから、子どもにも大人にも喜ばれます。プロセスチーズ、モッツァレラチーズなど様々なチーズに合います。
サーモン
スモークサーモンは冬になると圧倒的な人気を誇ります。冷燻や温燻に関係なく美味しく仕上がるので作りやすいこともポイントです。
たまご
定番食材になりつつあるたまごは不動の人気があります。コンビニでも燻製されたたまごが販売されているので気になった人は食べてみてはいかがですか。
イカ
お酒のおつまみには最適なイカですが、燻製にするとさらに化ける美味しさになります。日本酒と一緒に食べるイカの燻製はたまりませんよ。
経験者からのコメント
巽 翔太(Shota Tatsumi)
和歌山県出身のキャンプ好き3児のパパ
キャンプを始めてから約10年、キャンプのお供には必ずこのアペルカの燻製器を持って行ってます。燻製を食べたくなったらキャンプにいこう!という気持ちになりますからね。燻製をする中でもお気に入りは、やはりチーズです。手軽・時短・美味いというイメージです。考えたらまたキャンプに行きたくなりますね。
【コメント】
燻製と言ってもさまざまなやり方があるし、使うチップや、ウッドによっても変わると思います。また食材によっても方法は変わると思います。
ウッドとチップの差はやはり燻製に掛かる時間です。長時間の燻製をするのであればウッドを使い、短時間の燻製はチップという風に私は方法を変えています。比較的取り扱いやすいのはチップの方だと思います。
チップはウッドと違い、直接着火させる必要はありません。鍋底にチップを敷き詰め、上部に網を設置しカセットコンロ等で加熱すれば、煙が出ます。小規模の燻製であれば短時間で十分香りや色が付き、燻製を楽しめます。ウッドは火が消えていないかの確認や、長時間の燻製となる為、調理時間が長いというデメリットがあります。もちろん大規模な燻製であれば必ずウッドで低温でじっくりと燻製する方が食材の味は格段に変わります。調理の手間や、食材に合わせて色々試して見ることが一番だと思います。
まとめ
燻製をするにもスモークチップとスモークウッドがあり、それぞれ使用方法や燻製時間が異なることが分かったかと思います。
- スモークチップ:短時間の燻製に向いています。お皿や鍋の底に置いて火にかけて使用します。燻製器は不要です。
- スモークウッド:長時間の燻製に向いています。ガスバーナーなどで直接火を付けて使用します。食材によって種類が様々です。燻製器が必要です。
上記のような違いがあるので、目的によって使い分けましょう。
スモークウッドには種類があるので食材によって風味を変えて楽しむこともできます。違いを理解してスモークチップとスモークウッドを使い分けてくださいね。
コメント