注意!火気厳禁の山で登山をする際のバーナーを利用するとどうなる?

登山をするために山へ行った際、お湯を沸かして温かいお茶やコーヒーを飲みたい人は多いと思います。

しかし、火気厳禁の山が最近増えてきていますが、そこでバーナー程度であれば使用しても問題はないと思っていませんか?

晴れた日中に反して、夜中は急に冷え込むことが多いことから温かい飲み物を欲すると思いますが、火気厳禁である山である以上、火気を絶対に使用してはいけません。

今回は火気厳禁である山でバーナーを使用するとどうなってしまうのかをお伝えしていきます。

目次

火気厳禁の理由は?

そもそもですが、なぜ火気厳禁の山があるのかを知っていますか?

理由は非常に簡単で、火が移って山火事になることを防ぐことが目的です。

しかし、少し火気を使用したからと言って山火事になんてなるはずないと思っている人は意外にも多く、注意してほしいと多くの苦情が来ています。

たばこの火でも、足元に落ちている落ち葉は燃えやすくすぐに燃え広がってしまいます。たばこの灰を落としてしまうだけでも山火事の可能性は十分にあり得るのです。

山火事はほんの少しの不注意によって起こり、取り返しのつかないことになってしまいます。住宅で起こる火事と大きく違う点は消火手段がないことです。水もなければ消火器もなく、さらに大火事になって鎮静化を図るための消防も来ることができません。そのため、何が何でも山火事になってしまうことは防ぐべきなのです。

火気厳禁と言わなくても、火入れをする場合は特別な許可を取らない限り禁止です。火気厳禁である場合は火入れはもちろん、バーナーなどの使用も認められていません。

火気厳禁ではなく、焚火と火入れが禁止されている場所であれば、バーナーやコンロの使用は認められています。ただし、火が移らないように最大限注意を払って使用してください。風の強い日であれば器具が転倒してしまう可能性が高まります。

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山火事は実際に起こっている!

2015年に兵庫県にある砥峰高原という名所で山火事が発生しています。山火事になってしまった原因は、とある登山者のガスバーナーがススキに火が移ってしまったことにあります。

ススキ原の中でコーヒーを飲もうとガスバーナーに火をつけ、少しでもススキに火が移っただけで山火事は起こってしまいます。雨が降っている日であれば、湿っているため容易に火が移ることがありませんが、晴天で空気が乾いた日であればあっという間に燃え広がってしまいます。

この山火事は火気厳禁と表記されている場所にもかかわらず、無視して火気を使用しています。絶対に山火事が起こらないという自信があっても、山火事になってしまう危険は十分にあるので絶対に使用してはいけません。

過失による山火事を起こしてしまうと森林法違反に問われ、罰金50万円以下が課せらてしまいます。

火気厳禁でのバーナーの危険性

登山用に生産されている日本製のバーナーは火が移らないように安全に設計されています。

バーナーに関わらず、登山用ガスコンロも高性能かつ安全面において優れているのです。そのため、火の粉が飛ぶ危険はほとんどなく、山火事になることがないよう配慮されて作られています。

安全に設計されているとしても、思わぬ不注意によって火事になる可能性は十分に起こりえます。火が移らないようにベンチやテーブル上で使用する場合でも、断熱性シートを敷いてから使用してください、

万が一、山火事になってしまったら鎮火させることはかなり難しいです。もし火が移ってしまったら風で瞬く間に燃え広がってしまいます。

どんなに安全面に優れていて、周りに火が移るようなものがないとしても火気厳禁である以上バーナーの使用はできません。山火事になるという危険性を十分に理解して火気の使用を控えましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

火気厳禁の場所でバーナーを使用すると取り返しがつかなくなってしまいます。

温かい飲み物がほしくなる気持ちは分かりますが、ルールを分かったうえで登山をしているのは貴方です。

周りに迷惑をかけず、山の環境を守るためにも火気厳禁と表記されている以上は必ず守りましょう。良い登山旅を祈っています。

 

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