こんにちは!@Tanojobライターチームです!
団体登山って聞くと、みなさんはまず何が思いうかびますか?
- えー?団体登山?迷惑迷惑!!絶対近寄らないでー。
- マナーが悪くてひどすぎ。モォー最低・最悪!
なんてイメージがありません?
そりゃいくらなんでもちょっと言い過ぎ?かもしれませんが、実を申しますとかく言う私にもそんな苦い経験がないわけじゃありません。
でも、結論から言うと団体登山は、最低限のマナーや注意事項さえしっかり守ればこれ以上ないくらいに安全で安心・しかも楽しい山登りのスタイルなんですよ!
なので、今まで団体登山に対してはどちらかというとマイナスなイメージをお持ちのあなた。あなたのために、団体登山の迷惑問題やマナー、注意事項についてこれから詳しくご紹介します。
どうか最後までおつきあい下さいね。それではまず初めに、団体登山の実態や迷惑問題についてお話ししましょう!
団体登山は迷惑なの?
まず驚いたんですが、某新聞のコラムにこんな見出しの記事が掲載されていました。
[keikou]「恥知らずの団体登山。山登りなんてやめてしまえ!」[/keikou]
また、別のコラムでも「団体登山のリーダーは非常識な人間ばっかり!」…など…。
いやー、厳しいご意見。世間一般の団体登山に対するイメージって、予想以上に悪いんですね。それじゃあ、なにゆえにこれほどまで世間のみなさま方からひんしゅくを買っているのでしょうか?
私なりに思いつくままその理由をあげてみますと、
- 道は絶対にゆずらんもんね。まして「登り優先」なんて、あたしたちにゃあ知ったこっちゃありませーん。
- ようやくたどり着いた狭い頂上。なのにあなた方は、何ゆえ我がもの顔で完全占拠してるの?
- 山小屋は居酒屋じゃねぇーつうの!酔っぱらって若い娘にからむな、この親父(タコ)!
とか、数え上げたらキリがないほどです。
ではどうしたら団体登山は、こんなどん底状態からはいあがり名誉挽回できるんでしょう?
団体登山のマナーって何よ?その答えをいよいよ次の章でご説明しますね。
団体登山のマナーって何?
まず、団体登山のマナーがそもそも何なのかをお伝えする前に、みなさんにぜひ知っておいてほしいことがあるんです。
それはですね、登山のマナーを守るって
[keikou]「自分の命を守るためにしなくちゃならないこと。命を守るための最低限のルールが登山のマナー」[/keikou]
だということです。
だから、これからお話しする団体登山のマナーが、少しだけみなさんの耳に痛くても、え?どうしてそんなとこまで気にしなきゃなんないの?とか疑問に感じたりしないで下さいね。
すべてはあなた自身の命を守るためのルールなのですから。
それじゃ、団体登山する時の基本的なマナーをざっと上げてみます。
- 登山道をふさがない。単独行や小グループに道をゆずってあげて。
- 山では「登り優先」が大原則です。また、すれ違う人を山側にしてあげて下さい。転落死させちゃいますよ。
- ごみを捨ててはいけません。持ち帰りましょう。(カップヌードルの残ったおつゆも捨てちゃだめ!飲み干す!)
- 登山道からそれてはいけません。特に保護されている区域や木道は。自然へのダメージを最小限に。
- 高山植物や石は持って帰ってはいけません。山旅の思い出は心の中に残しましょう。
- 登山中は大声で騒いだり不用意に「ギャー」とか言うのはやめましょう。ラジオの大音量はもう許して!
- バスや電車では大声を出さない。不必要に熊鈴を鳴らさない。
- 水は大切に。水場を汚さないのは当然。早く次の人にゆずる。おまけですが、近くで立ちションしないでね。
ざっと思いつくままに書き上げてみました。でも、これ以上に団体登山で大切なのは、リーダーがこうしたマナーをしっかりと自覚し、他のメンバーにも徹底させることなんですけどね。
山に登る時の最低限のマナーはご理解いただけましたかね?それでは次に、団体登山をする時の注意事項についてお話しします。
団体登山の注意事項とは?
団体登山の注意事項は、そのメンバーの年齢や登山経験によっても大きく内容が変わってきます。そこで、グループを次の二つのグループに分けてお話ししますね。
- 年齢は40代まで。登山の経験は浅いけど比較的体力はある団体
- 年齢は50代以上で60代・70代のメンバーのいるいわゆる中高年の団体
この二つのグループでは、注意すべき内容がずいぶん変わってきます。
年齢は40代まで。登山は初心者だけど体力だけはまだまだあるよっていう団体
この手の団体に参加するメンバーは「山は登りたいけど経験が少ない」とか「山は登りたいけど単独行はちょっと無理」とかいう女性が中心です。ある程度の山の知識と経験があれば、女性だって独りでグイグイ山に登っていますもんね。
さて、この初心者中心の団体で守ってほしい注意事項がこれです。
- 山に登る時には、事前に登山計画を家族や周りの人に伝え、必ず登山口で「登山届け」を提出する。
- リーダーの命令には素直に従う。絶対バラバラに歩かない。自分のペースよりも集団のペースを優先する。
- 事前に十分コミュニケーションを図る。当日集合場所で初対面、なんてのは避ける。トラブル時リスク高い。
- 最も大切なのはメンバーの登る順番と並び方。私の経験ではリーダーを先頭に。サブリーダーが最後尾。
- 下山する時に事故が起こりやすい。体調が悪いメンバーが現れたら、隊長(しゃれですみません)だけでなくメンバー全員でしっかりしたサポートを。ザックや荷物を持ってあげましょう。場合によってはおんぶも覚悟。
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これ以外にも守るべきルールが、実はたくさんあります。何よりも団体を率いるリーダーに、十分な登山の経験と知識、万一トラブルが発生した場合の的確な判断力が必要です。
パーティ(登山グループをそう呼ぶ時もあります)のリーダーが最低限その能力を持っていれば、グループ全員が悲惨な「大量遭難事故」になんて遭うのを免れます。
団体登山の基本的な注意事項をお伝えしましたので、次はいよいよ中高年グループに特に守ってほしい注意事項をご紹介します。
年齢が50代以上で60代・70代のメンバーも。いわゆる中高年の団体登山
実のところ、このグループがやばいんですよね。
日本国内で毎年起きている団体登山グループの遭難事故、そのほとんどがこの人たちなんです。だから、特に次の点には注意して下さい。
- 登る季節や日にちの設定は慎重に。もちろん登ろうとする山を選ぶ時にはなおさら要注意。中高年の弱点をよく調べ、対策を十分に練る。(これは特にリーダーやガイドさんへ)
- 登山当日の自分の体調をまずチェック。けして無理をしない・させない・許さない?少しでも具合が悪い時はキャンセル。
- 中高年、特に高齢者の疲れない登り方を守る。登る時のペース配分に気を配る。「若いもんにゃあ負けやせん」は絶対やめてもらいましょう。
とまあ、こんな所が中高年グループの注意事項でしょうか。
あとですね、高齢者は体力の低下とともに体温調節の機能もぐんと下がるので、こまめに服の調節に心がけて下さい。知らない間に高山病や低体温症になっちゃいますからね。
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最後に、ここまでお話しするとカンのいいあなたならすでに分かってくれたかと思うんですが。
中高年の団体を山登りに連れて行くグループのリーダーさん。あなたにはよほどの経験と度胸が必要なんですよ!だって、団体登山はグループ全員の命を預かるってことですもん。言いかえれば、そんなリーダーがいない某旅行会社のガイドツアーになんて、絶対参加しちゃだめだってことです。生きて帰ってこれなくなっちゃいますよ。
うーん。それじゃあ、いっそのこと団体登山なんてやめて一人で山に登ろうかな?なんて考えているあなたと、団体登山と個人登山の違いについて次の章で一緒に考えてみましょう。
団体登山と個人登山、どっちがいいの?
まず、団体登山のメリットとデメリットを簡単におさらいしましょう。
団体登山のメリット
- 団体登山は、しっかりしたリーダーがいれば安心して山登りができる。それなりに自然を満喫できる。
団体登山を通して仲間も増え、交流も広がる。山登りの経験を積んで単独行も将来できるようになる?かも。
団体登山のデメリット
- 団体であるがゆえ、気を使う。わがままがきかない。我慢することも多い。正直めんどうくさい。
- 山に登る日にちが決まっているので、体調が悪くても延期しにくい。せっかくの予約、キャンセルはもったいない。
これ以外にも団体登山の長所短所はありますが、続いて個人登山について考えてみましょう。個人山行、そうです。山岳小説家新田次郎が「孤高の人」でテーマとした、あのあこがれの「単独行」です。
個人登山・単独行のメリット
- とにかく自由。登りたい山を登りたい日に、自由気ままに登ることができます。
- 山のマナーを守って登れば、そこは別天地。高山植物の咲き乱れるこの世の天国が目の前に広がってます。
単独行のデメリット
- すべては自己責任。誰もいない山中で万が一ケガ(特にねんざや骨折)でもしたら、生きて帰ってこれなくなる可能性大。私の嫌いなマムシもそこいらに隠れていますからね。
- 意外と知られていませんが、犯罪被害に遭いやすい。特に若い女性は要注意。残念ながら、山の中にも悪者はいます。だから、夏でも必要以上に肌を露出したり、ボディにぴったりしている服装はなるべく避けましょう。
結論を言えば、初心者の間は団体登山で我慢しながらもひたすらに経験を積みましょう。友達がたくさんできる
ので、慣れたら気の合った仲間と二人で山に出かければ良いのです。
おわりに
みなさん、いかがでしたか?
団体登山の迷惑問題やマナー、それから注意事項などお分かりいただけましたか。
今回ご紹介した以外にも、山登りのマナーって案外多いんですよ。例えばすれ違った時のあいさつとか、勝手に山でウンチをしないとか!?それと遭難時に備えた山岳保険へ加入するとかの注意事項も忘れちゃいけませんね。
また最近ふむふむと感心させられたのが、山の中で絶対にヘリコプターに手を振っちゃいけないってこと。
なぜって?それはですね。手を振るって「遭難しているから救助してェー」の合図だって、みなさん知ってました?私正直、この年になるまでずっと知りませんでした!
団体登山のマナーや注意事項をしっかり守り、どうかみなさん、これからも素敵な山登りを楽しんで下さいね!
最後までおつきあいいただきありがとうございました!
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