登山の靴下は厚めがいい?薄めがいい?用途に合わせた靴下の選び方を徹底解説!

みなさんは登山をする時、靴下に気を遣っていますか?

「一応登山専用の靴下は履いているけれど、そんなに重要な問題なの?」

一般の方はそう思いますよね。

まして厚めの靴下と薄めの靴下の使い分け方なんて、そんなに気にしなくちゃならないことなのかな??そうお考えになるのもごもっともです。

けれど、登山用の靴下を選ぶ事って案外大切なんですよ!

そこで、この記事では

  • 靴下の役割(機能)
  • 靴下を選ぶ上での注意点(選び方)

以上2点についてご紹介します。

目次

登山の靴下は厚めがいい? 薄めがいいの?

YUEDGE 靴下メンズ トレッキング ソックス 登山 ゴルフ スキー ハイキング アウトドアウェア スポーツ ソックス 吸汗 通気 防臭 靴下 多色多足組 25-28cm
YUEDGE

登山に出かける時、みなさんはどんな靴下を準備していきますか?

今は真夏で暑いし、蒸れると水虫になっちゃうから「薄め」の靴下で行こうなんて思ってはいませんか?それとも、山の上は寒いから「厚め」にしよう、そんな選び方を普通はしていますよね?

それはそれで間違ってはいませんが、結論から申しますと季節や気温に関係なく、靴下は厚めがいい時と薄めがいい時があります。これから、靴下が厚めがいい時と薄めがいい時を別けてご紹介しますが、まずその前に、登山用靴下の役割(機能)についてご説明いたします。

広告

登山用靴下の役割と機能

登山用靴下には、次の4点の役割(機能)があります。

  • 保温性
  • 吸湿性
  • 速乾性
  • サポート性

それでは、一つずつご説明します。

① 保湿性

アウトドアウェア トレッキング 登山用ソックス 男性靴下 3足入り (ブラック1足xダークグレー1足xグレー1足)
HIKEMAN(ハイク マン)

私は、登山用靴下の最も重要な役割が「保温性」だと思っています。

ご存知のように登山は、平地と違って活動する場所は標高が高く、気温も比べものにならないほど低い場合があります。真夏の平地で40度以上の時でも、2000mを超す稜線では気温が10度を下回る場合もざらです。

強風下では、すぐにマイナス5度は体感温度が下がります。真夏でも低体温症を起こし、生命の危険に直結するのはそんな理由があってのことです。特に足先を濡らしたり冷やしたりすることは、高所では命取りになりかねません。血液の循環を良くするためにも、ぜひ保温性の優れた靴下を履きましょう。

② 吸湿性

YUEDGE 靴下 メンズ ソックス 男性靴下 アウトドア ウェア トレッキング ソックス 登山用靴下
YUEDGE

登山靴下の大切な役割には汗を吸い取る「吸湿性」が挙げられます。

登山やトレッキングでは、平地以上に足や指が汗をかきます。足が蒸れると不快であるばかりではなく、長時間靴をはき続けることが苦痛になります。

ひどい時には、靴下を脱いだとたん指先やかかとがふやけてしまい靴擦れの原因となります。普段は水虫を発症しない人でも、必要以上に足が蒸れた状態は足の健康?にも良いはずがありません。(私などそれで水虫がひどくなってしまったほどです。)

縦走登山に挑戦する人なら、ぜひ吸湿性の優れた登山専用の靴下を購入すべきです。

③ 速乾性

created by Rinker
OLIVE SARA(オリーブ サラ)
¥1,800 (2024/10/05 00:56:36時点 Amazon調べ-詳細)

山登りをしていると、どうしても雨水で靴下を濡らしたり、沢を渡った際に靴の中に水が入ったりすることがあります。平地であればさほど気にすることもありませんが、登山中では靴下を濡らしたままにしてはいけません。

何より濡れた靴下を履いていること自体不快ですし、高所登山や冬期登山であれば命の問題に関わってきます。

足先や足全体を濡らしたまま歩行していると、たちまち低体温症を引き起こすからです。すぐに靴下を替えるか、速乾性の優れた靴下を履かなければいけません。

④ サポート性

登山やトレッキングは、標高差のある登山道をひたすら登り降りしなければいけません。岩場やごろごろした小石を踏み分けながら長距離歩行するため、足首や足底が地面から受ける衝撃は想像以上です。

急峻な登山道では、ちょっとした弾みで靴先を岩にぶつけることもまれにあります。また、疲労がたまれば、うっかり捻挫することも避けられません。

そんな時に足の負担を和らげたり、足首や指先を守ったりしてくれるのが靴下のサポート性能だと思っています。高山や縦走登山に挑戦しようとする人は、このサポート性能の優れた靴下を着用することをおすすめします。高所登山や縦走では、想像しているよりもずっと足首がダメージを受け続けており、怪我を負うリスクが高まります。

以上が登山用靴下の基本的な性能と役割です。靴下の役割って案外見過ごせないことはおわかりいただけましたか?

さて、それでは次にどんな時に厚手の靴下を選べば良いのか、薄手の靴下を履くのはどんな時なのかについて、次の章でお話しいたします。

厚手の靴下を選ぶ時、薄手の靴下を履く時

① 厚手の靴下を選ぶ時

結論から申しますと、登山やトレッキング中は厚手(やや厚手も含む)を履くべきです。理由は、前の章でも説明したように足首及び足底を含めた足全体を怪我から守るためです。

私の経験から言うと、薄手の靴下は何より靴擦れを起こしやすいというデメリットがあります。蒸れにくいという利点はありますが、足が地面から受ける衝撃をもろに受け止めてしまいます。何より体温低下を招きやすく、保温性からもデメリットは大きいと感じています。

ただし、真夏に登山口から厚手を履くのは、靴の中が蒸れて中々辛い状況を招いてしまいます。そんな時は薄手ではないけれど、厚手でもない中間の厚さの靴下を私は選んで履いています。

もちろん、みなさんが冬期に山に登る場合は、迷うことなく厚手の登山用靴下を履いて出かけて下さいね。

② 薄手の靴下を履く時とは

登山をしている間、薄手の靴下を履くことはないだろうと、私も実はたかを括っていました。薄手の靴下は保温性能もサポート性能も、厚手に比べると格段に劣るからです。

ところが、山形・新潟・福島3県にまたがる飯豊山脈縦走中にベテラン登山者が薄手を履く現場を目撃しました。もちろん、登山中ではなく、夜テントの中でシュラフに入ろうとしている時のことでした。

「夏場はこうして薄手の靴下に履き替えると、夜寝る時足の疲れが取れるんだよ。」

ベテラン登山者の言うとおりです。シュラフの中は、稜線上とはいえぽかぽかです。日中登山靴や厚手の靴下で、足全体が蒸れむくんでいます。足の締め付けを無くし血行を良くするためには、本当は眠る時など靴下は不要なのかもしれないとつくづく感じさせられました。

ただし、冬期登山の間や元々冷え性の方にはおすすめできません。たちまち凍傷にかかってしまう恐れさえありますからね。

薄手の登山用靴下は、標高差の余りない比較的短めのハイキングなどに向いています。また、登山後の替えの靴下として履くには重宝します。一般の靴下に比べて値段が張る分、履き心地やフィット感は比べものになりませんからね。

最後に、靴下の厚さと同様に靴下選びで注意して欲しい点をご紹介します。

登山用靴下選びのポイント

登山用靴下を選ぶ際には、厚手にするか薄手にするかとは別に、いくつかの選び方のポイントがあります。

ポイントは以下の通りです。

① 素材はウールか化学繊維か?

靴下は素材によっても性能に大きな差があります。

ウールはご存じのように、保温性や吸湿性、速乾性に特に優れています。その分擦れや衝撃にはやや弱いというウィークポイントを持っています。それをカバーするために、現在の登山用靴下全般は、ウールに耐久性の優れた化学繊維を混ぜ合わせた素材が広く販売されています。品揃えも豊富で、値段も一時期に比べれば格段に手頃になってきました。

保温・保湿・速乾の3機能に加えて耐久性の優れたこの素材は、登山やトレッキングに最適な靴下と言えます。ぜひおすすめです。

一方、化学繊維の靴下の長所は、何と言ってもその耐久性と値段の安さにあります。

ウール混の靴下が手頃な価格になってきたとは言っても、やはり相応の値段はしています。それに比べれば化学繊維の登山靴下は極めて安価です。

しかし、安いとは言ってもめっぽう丈夫で虫にも食われません。ウール混の靴下は汚れたままザックの中に入れたままにしておくと、たちまち虫に食われ「穴だらけ」という悲惨な状態をさらします。

現在市販されている化学繊維の登山靴下は、きわめて耐久性と速乾性に優れており、吸湿性も以前とは比べものにならないほど向上しています。何より値段が安いので(数百円で買えるものも実際通販であります!)多めに買っておくこともできます。

② 5本指の靴下を履く時とは

5本指の靴下の良い点は次の通りです。

  • 指を自由に動かせるので、地面に踏ん張りやすい。早く歩くことができる。
  • 足の指と指が独立しているので蒸れにくい。
  • 指と指が直接こすれないので、まめができにくい。指先が死なない。

足のサイズに合わない靴を履いたままで長時間登山を続けている、指と指があまりに密着し、つま先が長時間圧迫され先端の感覚が麻痺します。ひどい場合には指先がどす黒く変色し、指先が死んで登山靴を履き続けることができなくなってしまいます。

私は東北山系を縦走している途中、実際にそんな女性を見たことがあります。

5本指ユーザー?にお聞きしたところでは、普通の靴下に比べると指の布地が重なる分、足先が全体で幅広くなります。逆を言えば、つま先に余裕のある登山靴を履く時に重宝するとのことです。

サイズが大きめの登山靴を買ってしまった時には、5本指の登山靴下を履けば良いということですかね!?

また、5本指の靴下は一般の厚手の靴下に比べると、全般に薄手が多いようです。(動かしやすさを優先すればやむなし?)従って、冬山や長期の縦走登山ではあまりおすすめではない靴下とも言えます。

広告

まとめ

いかがでしたか?

登山用靴下を選ぶ際の注意点、おわかりいただけましたか?

保温性や吸湿性、速乾性を考えるとやはり厚手の靴下を私はおすすめします。薄手は限られた用途の中で、うまく使っていくと便利な靴下だと考えましょう。

あと言い忘れましたが、靴下のサイズにも注意して下さいね。

サイズが大きすぎてだぶだぶだと歩きにくいのはもちろんのこと、最悪靴擦れを起こしてしまいますから十分ご注意下さい。逆に小さすぎるサイズを履いていると、指先が疲れやすくなり終いには痺れてきます。

必ず一度実際に履いてみて、履き心地や問題が無いかを確かめてみてください。

それではみなさん、自分の足にフィットするベストな登山の靴下をぜひゲットして下さいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次