防災用品としてキャンピングカーが見直されている2つの理由!万が一の為の対策は?

キャンピングカー

キャンピングカーが、今改めて防災用品として見直されています。それはこんな理由があるからです。

  • 毎年のように日本国内で頻発する自然災害
  • 気象変動によって発生する災害に防災体制が追いついていないという現状
  • 防災用品としてのキャンピングカーのスペックの高さ

以上がクローズアップされ、私たち一人一人の身近にもその必要性が迫って来ているからです。それほど気象災害に対する対策は、待ったなしの状況と言えるでしょう。

そこでこの記事では、注目を浴びる防災用品としてのキャンピングカーの特徴と注意点について、次の3点に的を絞ってご説明します。

  • 防災用品としての機動性(移動性)
  • 居住空間としての快適性
  • 平時の心構えと万が一の為の対策

この記事をご覧になって、改めてキャンピングカーの防災用品としての性能の高さを実感して下さい。

目次

防災用品として見直されている理由1「機動性」

いつもならキャンプや旅行に重宝しているキャンピングカー。

しかし、ひとたび災害が発生すると機動性の高い防災基地として大活躍します。

それが可能な理由として次の3点を挙げることが出来ます。

  • 安全な場所にすぐにでも避難することができる。(機動性)
  • 災害時に頻発している犯罪に対してセキュリティが保護されている。(安全性)
  • どんな場所にでも必要最低限の居住環境を確保することができる。(居住性)

それでは一つずつ説明して参りましょう。

高い「機動性」

自然災害が発生した場合、いち早く安全な場所に避難することが重要です。キャンピングカーには、次の避難先を選定することができます。

  •  同様の災害被害を被らずに済む「安全な避難先」を選定できる。
  •  救援センター並びに災害対策本部との連絡が可能な場所に避難できる。

まず第1点目として、避難した先で再び同様の災害被害を被らないで済む安全な場所を選定することが可能です。

先般北海道で発生した地震災害はご存知のことでしょう。数十年間、いや数百年間に渡り代々住民が安全に生活してきた場所で、予想もしなかった甚大な地滑り災害が発生しました。山裾は危険な場所であることが明らかになったのです。

もし運良くキャンピングカーで避難することが可能な場合、背後に山岳や丘陵地帯がある場所を避けてすぐに移動することが可能です。

避難先として避けるのは、地滑り被害に遭う可能性のある場所だけではありません。地震と津波や火災はセットで被災民に襲いかかります。津波被害に遭いやすい海辺を避け、安全な高台にキャンピングカーならすぐにでも移動することができます。山火事が発生する危険性があるのなら、風下を避けて避難すれば良いのです。

第2点目として、災害対策の拠点に近づけて避難することができる点です。

災害発生時、救援物資を配給してくれるのも確実な安全情報を提供してくれるのも災害対策本部です。なるべく対策本部の近くに避難しておくことが大切です。たとえ、自然災害に遭う可能性の低い安全な避難先でも、非常時は何があるか分かりません。情報が錯綜する中、最も安全に避難できるのは対策本部のすぐ近くであると考えます。

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セキュリティの保護と安全性

災害が発生した場合、キャンピングカーなら躊躇せずに「防犯上」安全な避難先に移動することができます。

災害が発生した際に次の2点を思い出して下さい。まず1点目が「犯罪被害」に遭わない場所を避難先に選定する、2点目が犯罪予防のために必要な「心構え」を持っていることです。

第1点目は、犯罪被害に遭いにくい場所に避難できるかどうかが重要です。その避難先とは災害対策本部のある敷地内とか、警察署に隣接した場所です。

理由は次の通りです。

災害発生と同時に治安が極端に悪化します。正常な思考ができなくなっている一部の被災民や、災害のどさくさに紛れ込んだ犯罪者が、相当数避難先には含まれていることを想定しなければなりません。

救援物資が届きにくい避難先では、一部の避難民がいらだちを募らせ暴徒化します。マスコミには表だって報道されませんでしたが、東日本大災害ではその騒然とした間隙を縫うように、盗難犯罪やレイプが横行しました。避難先が自然災害に遭わない安全な場所ではあっても、人災を十分に避ける場所ではなかったのです。

キャンピングカーであれば、犯罪被害に遭いやすい場所を避けて避難することも可能です。それが災害対策本部のすぐそばとか警察署に隣接した場所です。人的災害を避けて避難先を選定しなくてはならないのは、避難所での犯罪が横行したという過去の苦い経験が元になっています。

第2点目の「心構え」とは、常に犯罪予防を念頭に行動する点です。キャンピングカーで一応治安上は最も安全な場所に避難することができても、どんな犯罪が待ち受けているか分かりません。

特に女性や子供たちは被害に遭いやすいので、常に複数で行動する必要があります。救援物資を受け取りに出かけた際にも気を緩めてはならないのです。

それに加えて、不要の外出を極力避けて行動することも重要です。必要以外は外出しない、外出する際には複数で周囲の状況を見極めて行動しなければならないのです。

また、キャンピングカーの施錠も忘れてはいけません。不用意にドアを開けた途端、強盗被害に巻き込まれる可能性だって否定できません。避難先では、たとえキャンピングカーであっても常に最悪を想定し、犯罪予防への心構えを忘れずに持って下さい。

次の章では、キャンピングカーが防災用品として見直されている理由についてご説明します。

防災用品として見直されている理由2「居住性と快適性」

キャンピングカーは優れた防災用品です。

その理由として第1点目がキャンピングカーの「居住性」、第2点目がその「快適性」です。それでは順に説明していきます。

キャンピングカーの優れた居住性

第1点目の「居住性」に関して、キャンピングカーは高いスペックを持っています。そのスペックとは次の通りです。

  •  就寝用のベッドが完備されている。しかもほとんどのモデルが可動式。
  • ポータブルタイプを始めとして快適な「トイレ」が完備。(水洗タイプもある)
  •  煮炊きが可能な調理スペースが確保されている。使用済みの食器も洗うことができる。

避難先とは言え、犯罪が発生しやすい夜間や早朝でもトイレを我慢することはできません。

けれど、キャンピングカーならそうした心配は皆無です。安全な環境で、家族の一人一人が落ち着いて用を足すことができます。

またガスボンベが装備されているので、ほぼ完璧に煮炊きが可能です。緊急物資としての食料や冷たい炊き出しのおにぎりだけでなく、体が芯から温まる料理をキャンピングカーでは食べることができるのです。

キャンピングカーの快適性

第2点目の「快適性」に関してもキャンピングカーは、次の通りの特筆すべきスペックを兼ね備えています。

  • 水が確保できるならシャワー(温水もOK)を浴びることも可能。
  • 電源設備が確保できれば、エアコンや暖房(FFヒーター等)の使用も問題なし。
  • ラジオだけでなくパーソナルな空間でテレビ視聴も可能。リアルな情報を収集できる。
  • 周囲の目を全く気にせず着替えをしたり洗濯物を干したりできる。

主な快適性に関しては以上ですが、電源や燃料式の発電機が確保できれば、ほぼ一般住宅と遜色のない居住空間をキャンピングカーは提供してくれます。驚くべきスペックの高さです。

ところで避難先で最も困る問題が、着替えや洗った洗濯物を干すスペースの確保です。

避難所でプライバシーを確保することは困難です。年頃の娘さんや女性にとっては過酷な環境であることは間違いありません。犯罪の温床となっているのもそんな不用心な避難所の環境が影響しています。

また、避難生活が長期になればなるほど不衛生な状況は続きます。一日に一回入浴したり体を洗ったりすることさえできません。着の身着のままの状態で数日は過ごさなければならないのです。たとえ、配給品の衣服に着替えて、汚れ物をどうにか洗濯することができたても、洗った女性用下着など安全に干すスペースはありません。それほどプライバシーを確保することは容易ではないのです。

けれど、キャンピングカーはその問題の全てをほぼクリアしてくれます。それほど高いスペックをキャンピングカーは秘めています。
次の章では、災害に対する心構えと万が一の為の対策についてご説明します。

平時の心構えと万が一の為の対策

結論から申しますと、キャンピングカーが防災用品として優れた機動性と高い居住性、快適性を発揮するためには、何よりも平時の心構えと万が一に備えた対策(準備)が重要です。

キャンピングカーが、災害発生時に防災用品として優れたスペックを発揮できることはすでに述べた通りです。その高い性能を十分発揮させるには、日頃からの心構えと万が一に備えた十分なメンテナンスは欠かせません。

まず平時の心構えについて述べます。

平時の心構え

災害がいつ発生しても、慌てず落ち着いて対応するためには平時の心構え(と備え)が何より重要です。その心構えとは次の通りです。

  • 常に災害発生を予想して生活する。「天災は忘れた頃にやってくる」を肝に銘じて日々行動する。
  • 災害発生に対する十分な食料や医療用品など、生活必需品の備蓄とその更新を忘れない。
  • 最悪の場面を想定して、家族と何度も避難のシュミレーションを行う。

自然災害はいつ発生するか分かりません。今こうしている間にもその予兆はあるのかもしれないのです。その意味で注意すべきは、食料と医療品は定期的に更新(古いものは交換する)を行って下さい。飲料水は必需品ですが賞味期限があります。面倒でも期限を忘れず確認し、古くなっていたら随時新品と交換しましょう。また、避難するまでのシュミレーションも忘れずに行って下さい。

万が一の為の対策「メンテナンス」

キャンピングカーが高い機動性を持っていても、いざという時にすぐ動かすことができなかったり、豊富な設備を十分利用できなかったりしては何の役にも立ちません。

そこで、常日頃から万が一に備えてキャンピングカーのメンテナンスを怠ってはいけません。

メンテナンスのポイントは下記の通りです。

  • 駆動部分や電源に異常は無いか。タイヤの空気圧やバッテリーの充電は十分か。
  •  設備は問題なく稼働するか。特に水回りやヒーター、エアコンは正常に動くか。
  • 必要な物資は十分確保してあるか。ガスボンベの充填、トイレットペーパーや消臭剤の備蓄は十分か。
  • ドアの扉や窓は確実に施錠できるか。取り付け部分に故障ないか。

自走式のキャンピングカーであれば、以上が最低限必要なメンテナンスのポイントです。ただし、トレーラー式のキャンピングカーの場合には、連結部分や電装系の異常確認も必ず行って下さい。ストップランプが正常に点滅するか、連結ポールに損傷が見られないかなどです。

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まとめ

いかがでしたか?

キャンピングカーが災害用品として高いスペックを持ち、優れた機動性や居住性を持っていることはお解りいただけたでしょうか。

自然災害はいつ発生するか分かりません。

今こうしている間にも、災害は私たちのすぐそばに忍び寄っていたとしても不思議ではないのです。けれど、ただ心配していても仕方がありません。大切なのは、必要十分な対策と心構えを持つことです。

キャンピングカーはなかなか災害対策としてだけで保有するのは難しいですが、キャンプが好きで日頃使用される方がいるのであれば、検討しても良いかもしれません。

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