こんにちは!@Tanojobライターチームです!
登山をするとき、高所恐怖症の方は辛い思いをしますよね。
この高所恐怖症を克服するためには高い環境への慣れが効果的とされています。ただ、慣れるとはいってもどのように慣れていけばいいのか、適切な方法にはどのようなものがあるのか見当がつかないという方も少なくないでしょう。
この記事では、高所恐怖症について、まずなぜ高所で恐怖を感じるのか。そして、高所恐怖症を感じている方がそれを克服するために、おすすめの方法について解説をしていきます。
高所恐怖症の克服の方法は「慣れ」が一番!
結論から言いますと、高所恐怖症の克服には高い環境に慣れることだといえます。
これは「とにかく慣れろ!」といういわゆる精神論ではなく、しっかりとした根拠があります。高所恐怖症というのは、脳が実際には危険ではないのにもかかわらず、「高いところから落ちる・落ちている」という恐怖の信号を送っていることが原因で恐怖を感じています。
つまり、脳は「緊急事態だ!命の危険がある!」という情報を出していますが、現実にはそうではないのです。これに対してどのように対処をすべきかというと、「脳が緊急事態として恐怖の情報を出していたけれど、現実にはそれは起こらなかった」という、脳からの情報が誤りであることを認識するという方法が最も効果的なのです。
具体的にどのように慣れればいい?
ただ「高所に慣れる」と簡単に言っても、方法がわからなければ取り組みようがありません。
この場合、いくつか有効な方法があります。自分が「あきらかに危険がないのに、ただ高さがあるために怖いと感じている」という状況で、15分から20分ほどそのまま静止するという方法です。
これは、脳が発する危険信号が「長続きしない」という特徴を活かした対策です。脳の危険信号は、高さに対してのものに限らず、緊急事態を知らせるものであるため、数十分や数時間など、長いスパンで続くものではありません。
新たな恐怖の源が生まれない限り、恐ろしいという思いが持続することはないのです。こうして高さに対して脳が慣れてくると、「明らかに危険がない場合」には、恐怖を感じにくくなります。
日常で高所に慣れるにはどうしたらいい?
高所は基本的に危険があります。ただ、たとえば落ちることのないエレベータなどはどうでしょうか。
ガラス張りのエレベータというのも珍しくありませんが、これであれば、実際の危険なく、高所を見続けることができます。ただ、乗っている時間が短いことが課題です。登山をする方で高所恐怖症を克服した方の中には、ボルダリングを活用したというケースが多くあります。
ボルダリングは適度な高度感で、手をかける・足をかける動作の中でどうしても下を見ることがあること、そして安全な環境で高度感を感じることができることから、高所恐怖症の克服には最適であるといえます。
斜度はボルダリングの環境によりますが、90度やそれ以上の場所というのもあります。また、手をかけるホールドも小さいものから大きいものまであります。壁の高さも5m以上あるところが珍しくないのですが、床は衝撃を吸収するマットで作られていることから、怪我などのリスクはほぼないと言っても過言ではありません。(もちろん、それでも細心の注意を払う必要はあります)
登山に必要な高度感とは?
登山はもちろん山に登るということですので、平地よりも高い高度感になります。
登山は初心者なら800mや1,000mなど、1,000m前後の山を登る機会が多いでしょう。中級者になると1,800~2,000m程度の山が多くなるでしょう。初心者の方で高所恐怖症に悩んでいる方は、尾根や展望台などから見れば確かに足がすくんでしまうかもしれません。
ただ登っている間は、登山道が整備されている山であればそこまで問題にはならないでしょう。登山道が整備されていなかったり、尾根近く、峰の近くまで登れるような山であれば、高所恐怖症対策をしていったほうが安心でしょう。
また、登山道が整備されている山であっても、斜面が近かったり、吊橋など高さを感じる場面があるような登山道となっている場合にも、高所恐怖症対策をしておいたほうが安心です。せっかく尾根や展望台では、街やふもとを見下ろすことができる心地よい環境ですので、可能ならば低い山であっても高所恐怖症対策をしてから登山に望むのが理想的といえます。
まとめ
登山において高所で恐怖を感じるのは、初心者やもともと高所恐怖症を持っている方であればやむを得ないことです。
とはいえ、登山の喜びの一つに山頂から見下ろす絶景の楽しみがあることは間違いないでしょう。
苦しい思いをして登った先の美しい景色や爽快な気分を味わうためにも、山に登る前には高所恐怖症をできるだけ軽減してから臨みたいところです。この記事では、高所恐怖症が起こる原因から、日常的にできる高所恐怖症対策の方法についてを解説しました。
現在高所恐怖症を実感している方は、この記事で紹介した方法を参考にして、ぜひ心配のない、満足感のある登山を楽しんでみてくださいね。
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