こんにちは!楽しいを仕事にする為に日々奮闘する、りょーや(Twitter/@Tanojob)が編集長のTanojobです!
DIYで六角ボルト・ナットやプラス・マイナスネジなどを使うなら必ず揃えてほしい工具がソケットレンチです。
- ソケットレンチとは何なのか
- ソケットレンチの用途は
- ソケットレンチの寸法・規格はどうなっているか
- ソケットハンドルの種類はどれくらい
- ソケットレンチの選び方はあるのか
- ソケットレンチの使い方
これらについて少し詳しく見ていきましょう。作業の効率化を行うためにはソケットレンチは必要不可欠です。場面に応じたソケットレンチを使えるようになれば作業効率や作業の楽しさも倍増すること間違いありません。ソケットレンチを用意するときに間違えがちな寸法・規格のチェック事項も紹介します。
ソケットレンチとは
ソケットレンチとは取り外しのできるソケットとソケットを取り付けることのできるソケットハンドルを組み合わせて使用する工具です。ソケットハンドルには四角形状の突起(ドライブ角)が付いていて、ソケットに設けられている四角形状の差し込み部分にその突起を差し込むことで取り付けることができます。
ソケットレンチに取り付けたソケットが使用中に落下することを防ぐ工夫も施されていて、ドライブ角先端にボールを付け、ハンドル側面のボタンで着脱させるなど、とても興味深い工具です。
ソケットレンチの用途
ソケットレンチの用途には次のことが挙げられます。
- 六角ボルト・ナットの取り付けや取り外し
- プラス・マイナス・六角穴ボルトの取り付けや取り外し
それぞれを少し詳しく見ていきましょう。
六角ボルト・ナットの取り付けや取り外し
六角ボルト・ナットの取り付けや取り外しはソケットレンチの定番の使い方です。六角ボルト専用のソケットをドライブ角にはめ込んで使用します。ソケットの口径が同じであればボルトとナットのどちらにも使用できるので便利です。自動車のアッパーマウントと車体の取り付け部分に使われるナットを緩める時や固定するときや運転席のシートレールの取り外し・取り付けなどは使用例の一部になります。
プラス・マイナスネジ・六角穴ボルトの取り付けや取り外し
プラスネジやマイナスネジ、さらには六角穴ボルトの取り付けや取り外しに使用するソケットが販売されています。これらをソケットハンドルに取り付ければ、場面によっては力を掛けやすく効率的に作業をすることが可能です。
ソケットレンチの寸法・規格
ソケットレンチの寸法として必ずチェックしなければならないのは差込口部分の寸法です。ソケットレンチの差込口寸法はいくつか種類があり、ソケットとソケットハンドルの差込口の凹凸部の寸法が同じもののみ取り付けることができます。この時に基準となるのは凸部(ドライブ角)の二面幅です。二面幅とはこの場合、向かい合う辺の間の距離を示します、例えば9.5sqと表記されたものであれば二面幅は9.5mmです。
日常的に工具を使う場面があるか否かは人それぞれ違いますが、ソケットレンチのドライブ角の寸法で最も知られているサイズといえば9.5sqと12.7sqです。自動車やバイクの整備ではこのタイプが多く使用されていますなお、各ドライブの寸法はJIS規格やISO規格で定められていて、これら2サイズ以外には6.3sq、19.0sq、25.4sqの3種類があります。
ソケットに関しては差込角の寸法・規格だけでなく口径(六角ボルト・ナットに直接はめるところ)の規格も大切です。
ソケットハンドルの種類
ソケットレンチに使用するソケットハンドルをいくつか紹介すると、次のようなものがあります
- ラチェットハンドル
- スピンナーハンドル
- ショートラチェットハンドル
1つずつ見ていきましょう。
ラチェットハンドル
ラチェットハンドルは回転方向を固定することができるラチェット機構を搭載したソケットハンドルです。ドライブ角取り付け面の逆側面に取り付けられているレバーを操作して回転方向を簡単・効率的に変更して緩めることも締め付けることもできます。米国の大手工具メーカーの創業者であるジョセフ・ジョンソンが生み出したことでも有名です。
スピンナーハンドル
スピンナーハンドルはラチェットハンドルよりもハンドル部が長くなっているソケットハンドルです。ラチェットハンドルのような回転方向調整機能を搭載していませんが、スピンナーハンドル先端部には180度の首ふりが可能なドライブ角が取り付けられています。長いハンドルで効率的に強い力を掛けることができるメリットや、エクステンションと組み合わせることで狭い部分の作業性アップにもつながる便利な工具です。
ショートラチェットハンドル
ショートラチェットハンドルはソケットハンドルのハンドル部が短くなっているのが特徴的です。通常のラチェットハンドルと比べてコンパクト(小さい・小型)な作りとなっているので狭いところでの作業性の高さに定評があります。首の曲がるタイプであればさらに使いやすいさアップです。
ソケットレンチの選び方
ソケットレンチの選び方のポイントはつぎのことです。
- 作業スペースの広さはどれくらい
- ソケットの長さはどれくらい必要か
- ラチェット機構の必要性
1つずつ説明します。
作業スペースの広さはどれくらいか
作業スペースの広さによって使用するソケットレンチを選ぶことが大切です。ラチェットハンドルを使って作業してもやりやすい・悪くないのであればラチェットハンドルで、ラチェットハンドルだと距離が遠い・狭いなど感じることがあればエクステンションをラチェットハンドルに取り付けると効率的になります。力を掛けやすくするならスピンナーハンドルのようなハンドルが長めに設計されているものを使うと便利です。
ソケットの長さはどれくらい必要か
ソケットハンドルだけでなく場面に応じたソケットを選ぶことも必要となります。六角ボルトに使うのであればソケットの口径(二面幅)が適合すれば良いですが、六角ナットを緩める場合や締める場合にはソケットにある程度の長さが必要となることが多いです。ボルトが長いと締めていくにつれてソケットの差込角内部がボルトに接触してしまい、ナットを回すことができなくなります。ディープソケットタイプをもっていればこのようなトラブルを回避することができるのです。
ラチェット機構の必要性
ラチェットハンドルのようなラチェット機構を備えた工具が必要かどうかというところにも話は膨らみます。当然あったほうが便利ですが、実際、六角ボルトやナットに関してはメガネレンチでも緩める・締めることができるからです。しかし、スピンナーハンドルで力を掛けて緩めたい場合にはラチェット機構は必要とならないでしょう(スピンナーハンドルにそもそもラチェット機構はありませんが)。
ソケットレンチの使い方
ソケットレンチの使い方を紹介してまとめておきます。
- 必要な口径のソケットをソケットハンドルに差し込む
- 回転方向レバーの調整
- 緩める・締める
- 取り外す
必要な口径のソケットをソケットハンドルに差し込む
六角ボルト・ナットの径に合うソケットを選び、ソケットハンドルのドライブ角に差し込みます。ハンドルのボタンを押してドライブ角先端のボールをドライブ角内部に移動させた状態でソケットを差し込み、ボタンを離してください。ドライブ角の大きさが合うものを使用します。
回転方向レバーの調整
緩める・締めるに合わせて回転方向レバーの調整をしてください。緩めるなら左回転できるレバー位置へ、締めるなら右回転できるレバー位置へレバーを合わせましょう。
緩める・締める
緩める時と締める時は特別なことはありません、ネジの仕組み通りです。緩めるなら左側に回し、締めるなら右側に回しましょう。ラチェット機構が付いている場合、緩めるバイには右回転させると空転します。締める場合には左回転で空転です。
ソケットを取り外す
ソケットを取り付けた時と同じ要領で今度はソケットを取り外します。ボタンを押してソケットを外しましょう。
まとめ
ソケットレンチにも種類がいろいろありますが、その中でもラチェットレンチは回転方向をレバー操作だけで簡単に行える便利な工具となっています。
初めに購入するならラチェットレンチとラチェットレンチのドライブ角に適合する差込角のソケット、それからエクステンションやスピンナーハンドルを購入すれば段階的に工具を揃えることができるのでおすすめです。ソケットレンチを使いこなしてDIYを充実させましょう。
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