DIYにおける必要性の高い工具のひとつであるペンチ、今回はそんなペンチの種類や使い方を徹底解説します。
- ペンチとはどういう工具なのか
- ペンチの種類はどれくらいあるのか
- ペンチのサイズ・規格はどうなっているのか
- ペンチの選び方は?
- ペンチの使い方
一概にペンチと言っても、形状・用途がことなるものもあるのです。線材を曲げる・切る作業にはもちろんのこと、配線の圧着結合に使えるペンチも販売されているなど種類豊富となっています。
ペンチを学んでDIYに活かしましょう。
ペンチとは
ペンチとはハサミやニッパーに形状・仕組みが似ている工具の1つです。使用するときに手で握る柄の部分、線材などの材料を掴む・挟むために使用するくわえ部、そして針金などを切断するために利用できる刃部の3つから成る構造となっています。
ペンチの役割は線材を代表としてつかむことのできるものを曲げることや切断することです。例えば、線材を例に挙げるとわかりやすいのですが、真っ直ぐの状態のものを直角に曲げたいときにはペンチを使うと簡単・安全に線材を曲げることができます。
さらに、手元にある線材を短くする・分割したいときにはペンチの刃部を使って切断することで実現することが可能です。
この2つの使い方以外にも、細かいものを掴んで作業したいときなどに、ピンセットを使う容量で、ペンチを使う方法もあります。
実際には使用用途ごとにペンチにも種類があるため、使用する際や購入時には用途に合ったものを購入・使用することが大切です。
ペンチの種類
上述したようにいくつか種類のあるペンチですが、次のような種類が存在します。
- ペンチ
- ラジオペンチ
- 圧着ペンチ
- その他
それではひとつずつ説明を加えます。
① ペンチ
ペンチは色々な種類があるペンチの中で最も標準的で一般家庭などにも普及している定番タイプのペンチです。線材を掴む・切断することはもちろんのこと、薄い材料を使うことにも使用できるように作られています。
くわえ部(軸も含む)の大きさは柄の部分と比較すると小さくて扱いやすく、私たちが思い浮かべる一般的なペンチの一つであることに間違いありません。
② ラジオペンチ
ラジオペンチは最初に紹介したペンチよりも細かな作業に適しているペンチです。電気工事用に生み出されたペンチで、ラジオペンチという名称からもそれを読み取ることができます。ラジオペンチの特徴といえばその長いくわえ部です。
柄の長さと同じくらい長くなっています。軸部分からくわえ部先端に向かうにつれて厚さが細くなっているので細かいものをつかみやすいのです。上記で紹介したペンチとはまた違った役割を担っているペンチとなっています。
③ 圧着ペンチ
圧着ペンチは①で紹介したペンチとほとんど同じようなペンチとなっていますが、圧着ペンチには圧着端子の結合をできる点が大きな特徴です。電気工事にも使用されています。DIYや自動車の配線作業でも圧着端子を利用する機械は多いので、ペンチの機能と圧着端子の結合機能の両方を備えている圧着ペンチはひとつ持っているといざという時に役に立つこと間違いなしです。
ペンチのサイズ・規格
ペンチのサイズ・規格は次の要素で表されています。
- 呼び寸法
- 幅
- 厚み
- 最大柄幅
- 全長
それではひとつずつ見ていきましょう。
① 呼び寸法
呼び寸法は実際のサイズを示すものではなく、そのペンチの大体の大きさを示すものです。例えば、呼び寸法150mmのペンチの全長は160mm、呼び寸法200mmのペンチでは全長210mmとなっています。
② 幅
ペンチのサイズ表記でいうところの幅はくわえ部が完全に閉じた状態でのくわえ部の幅です。
③ 厚み
この場合の厚みはくわえ部を正面ではなく横方向から見た時の厚みになります。厚みを確認しておけば、狭いスペースでそのペンチを使用することができるかどうかを判断できるので、大切な部分です。
④ 最大柄幅
最大柄幅は柄の部分で最も幅のあるところのサイズを示しています。ペンチの柄は、中央部分が膨らんでいるようになっているのでこの部分の幅が最大柄幅となることが基本です。
⑤ 全長
柄の端からくわえ部の先端までの長さ・距離を全長としています。これを見ればペンチ自体のサイズがどれくらいになるのか一目瞭然です。すでに説明したように呼び寸法より大きくなっています。
ペンチの選び方
ペンチの選び方を次の点に注目して選ぶことが大切でS。
- ペンチの用途
- 価格
① ペンチの用途
ペンチには定番タイプのペンチ、細かい作業に向いているラジオペンチや圧着接合のできる圧着ペンチなど、いろいろなペンチが販売されています。それぞれが向き・不向きな用途を持っているので、自身のペンチの使い方により合っているものを購入することが大切です。
② 価格
ペンチの価格は製品によって異なることはもちろん、同じタイプのペンチでもサイズによって価格が異なります(サイズだけでなく切断能力も変わってくる)。
そのため、どのような工具でも同じですが、必要なスペックを満たしているものならできるだけ安く抑えて購入することが大切です。
ペンチの使い方
ペンチの使い方ですが、ここではラジオペンチを例に紹介します。
- 曲げたいものを挟む
- ペンチを動かさずに片方の手で線材を曲げる
① 曲げたいものを挟む
曲げたい線材をまずはペンチで挟みます。この時、線材に対して垂直にペンチを使うのではなく、真っ直ぐにペンチを掴むようにしましょう。長い場合には事前に過剰分を切断してください。
② ペンチを動かさずに片方の手で線材を曲げる
ペンチで線材を挟んで固定した状態でペンチを持っていない片方の手で先進を曲げてください。
まとめ
ペンチとしての形状や使い方で似ている点がありながらも使い方や用途が違う点はペンチを選ぶ・購入する際にチェックしておきたいところです。
DIYでペンチを使って作業する必要が出てきたときには、自身の用途に合っているペンチを購入するようにしましょう。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] Tanojobのブログへ飛ぶ […]