「山に行ってみたいな~」
「来週の日曜日、山に行かない?」
とかを、きっかけに日帰り登山を始めて、だんだんハマっていって、次はソロでテント泊!
でもテントは重たいもんな~って二の足をふんでいませんか?
そんな貴男・貴女に僕のこれまでの経験から選び方のコツも含めて解説していきますので、参考にしてみてくださいね。
既にソロテント泊はしているけど、「最近、歳のせいか重くてしんどい」って方も必見です!
それではみていきましょう~!
ウルトラライト登山とは?
登山は荷物の重さでしんどさがまったく違う事は誰でも実感されていますよね。
ウルトラライト登山は読んで字のごとく、登山装備を徹底的に軽くして登山を軽快に楽しむ登山です。
そんなウルトラライト登山について、知っておいてほしいことは
- ウルトラライト登山でいいこと
- ウルトラライト可能な装備
- ウルトラライト登山で気をつけなければいけないこと
ですが、一つづつ解説していきます。
ウルトラライト登山のメリットは?
軽いので上り下りが楽になります。
これはウルトラライト登山の基本理念ですが、本当に楽になります。10kのザックを担いで登る場合と15kgのザックを担いで登る場合を想像してもらえばわかると思います(テント泊では、1泊で15kgオーバーなのが、ウルトラライト登山では10kg程度を目標にしてます)。
そして軽いことは安全な登山に繋がります。
例えば、クサリ場を3点確保で登ったりしている時の体の安定性が違います。クサリ場みたいな特殊なところでなくても、体の左右の振られ方がまったく違って、バランスがとりやすくなるので安全な登山に繋がります。
更に軽くしようと思うと荷物が減ってザックの出し入れが楽になります。これは、付随効果ですが、軽くするために装備を簡素にするわけですから、ザックの中が整理しやすくなります。
では、どんなものを軽くできるのでしょうか。
ウルトラライト登山の装備について
基本、登山道具の全てのものが軽くできます。
言い換えると、全て軽くしないと成立しないという面白いことも発見できますよ。例えば、ザックの中の装備を軽くできれば、必然的に小さくなって、ザックも小さくできて軽くできるという、波及効果が生まれます。
ウルトラライト登山の可能な大物装備は
- テント
- シュラフ
- コッヘル&ストーブ
- カッパ
- 着替えや防寒具
小物装備として
- 食料
- 水筒
いいことずくめの様に聞こえるウルトラライト登山ですが、次にその盲点と注意点を紹介させて頂きます。
ウルトラライト登山で気をつけなければいけないこと
むやみな軽量化は危ないです。
例えば軽くするために単純に食料を減らしたら、シャリバテで、お腹が空いて体が動かないって話はよくありますよね。
僕も同じことをやって、何度か痛い目に遭わされました。
今は、昼ご飯を山小屋のカレーで済ませて、晩御飯はテントでビール飲みながらフリーズドライのみとして、1週間のテント泊縦走だと1kg以上の軽量化が可能になりました!
ただ、山小屋の昼ご飯は3時までが多いのでチェックしておく必要ありです!
自分にあったウルトラライト登山を考える
食料も含めて、自分は何を重視するかを良く考えて、装備は選んだ方がよいかと思います。
ウルトラライトとするために、ある程度、強度とかが犠牲になっています。例えば、後から紹介するテントは耐風性とか十分確保はされていますが、重たいテントと比較すると、どうしても落ちていますので、強風が吹いている稜線のテント場では、山小屋に泊まるなど自衛手段を考えておく必要あります。
以上、ウルトラライト登山について解説しましたが、その中で最も大物装備はテント!
これを軽く、小さくすることはウルトラライト登山のもっとも重要なポイントです。その登山用テントにはシングルウォールとダブルウォールがありますが、
- シングルウォールテントの長所と短所
- ダブルウォールテントの長所と短所
- 選び方のコツ
について、一つづつ解説させて頂きます。
ウルトラライト用「登山テント」の種類と選び方の注意点は?
登山用テントに限りませんが、テントには大きく分けて
- 「シングルウォールテント」
- 「ダブルウォールテント」
の2種類があります。
シングルウォールテント
1枚のシートとポールで構成されるテントのことね 。こんな形です。
この形のものは雪山と兼用するモデルも多くて軽さだけでは語れないです。
最近は更なる軽量化を目指して、ポールはストックで代用するこんな形のものがあります。
〔長所〕
- 生地が少ないので軽い
- 設営/撤収が楽
〔短所〕
- 結露しやすい(夜中に結露がポタポタ落ちてくるとか)
- 前室がないので登山靴を袋に入れてテント内に持ち込む必要があるビニールに入れて外に出している方法で対処は可能ですけど)
- 前室がないので雨に日に食事など作るのが大変
ただし、最近はこんな形のシングルウォールテントは、上級者向けの冬も兼用可能なものが多くて、ワンポールを除き、軽さを求めるものは少なくなってきてます。
ダブルウォールテント
インナーテントの上にフライシートを被せる二重タイプ。
オートキャンプ用テントの小さいやつね。
〔長所〕
- 結露しにくい
- 前室に登山靴を置くことができるので便利
- 前室で雨に日に食事を作れる
〔短所〕
- 生地がシングルに比べると多いのでやや重い(最近は、超軽量モデルも出てきてますけど)
- 設営/撤収がやや面倒
ウルトラライト登山テントの選び方のコツは?
以上、シングルウォールテントとダブルウォールテントの長所・短所を書きましたが、見てわかる様に長所と短所が相反してますよね。
では、何を基準にして選ぶの?ってことですが、基準は
「自分のスタイルに合わせる」
って事に尽きると思いますので、スタイル別に解説します。
ガシガシ登山を楽しむ人
ウルトラライトで徹底的に軽くしたいし、設営/撤収も簡単に済ませたい人には、最近出てきてるシングルウォールがオススメです。特にワンポールテントは軽いです。
軽くしたいけどテントの中でものんびり寛ぎたい人
そんな方には、軽量なダブルウォールが絶対おすすめです。っと言うよりも、この指向の方がシングルウォールテントで山に入ると後悔すること間違いなしですので、注意しましょう。
テントは寝るだけで良い人
ガシガシ登山派でもないけど、テント場の近くには山小屋があるので、そこで皆と歓談して、寝る時だけテントに戻るって方は、シングルウォールでもいいかもしれません。
山ブームの事もあり、いろんなメーカからソロテントは発売されており、最近はガレージブランドからも軽くて質のいいテントが出ています。
次に一部「おすすめテント」をご紹介させて頂きます。
ウルトラライト登山のおすすめテント
シングルウォールテント2選
モンベルU.L.ドームシェルター2型
重量:820g
インナーポール方式を使ってます。これはテントというよりも、自立式のツェルトって感じです。
MSR フライライト
重量:710g
二本のストックを立ち上げるだけで設営が可能で、入口が広く作られているので、入りやすいのもポイントです。
ダブルウォールテント3選
TERRA NOVA | レーサーウルトラ
重量:520g
ギネス記録にも認定されている世界最軽量のダブルウォールテント。580gという驚異的な軽さ。ただし、スケスケらしいですので女性は要注意!また、お値段が15万円近くて、これもウルトラ級ですので、テント場では注目の的になるのは間違いないです。
MSRフリーライト1
重量:890g
MSR社の自立式テントの中で1番軽量なダブルウォールテント。ただ、インナーテントがメッシュなので北アルプスの頂上付近だと夏山でも寒い様です!
ニーモタニ1P
重量:1.09kg
広いウォール側に入口があるので出入りがしやすく、前室が広いので、雨天時に前室で料理が余裕でできます。ベンチレーションよくて、吊下げ式なので設営が楽!
専門家からのコメント
佐々木 駿(Shun Sasaki)
アウトドアを始めて約10年。家族や友達とのオートキャンプからソロでバイクでのツーリングキャンプ、登山では百名山登頂を目標に、1年を通してアウトドアを楽しんでいます。
【コメント】
“ウルトラライト”と聞くとスタイリッシュで、華やかさに近いものを感じる登山スタイルに思えます。
私もウルトラライトに憧れる山好きの1人です。
ただ登山における軽量化は本当に奥が深いものです。経験や知識によって突き詰められ洗練されていく終わりの無いテーマです。
たしかに軽量化が出来れば体力的に余裕は出来ますが、犠牲にしなくてはいけない部分も多く発生します。
自分の実力やコンディションはもちろん、天候等も踏まえたギア選定が重要です。
ウルトラライトハイカーを目指すのであれば、アウトドアショップのスタッフさんに相談して知識を増やしながら山で経験を積み、少しずつステップアップしていく事をオススメします。
まとめ
以上、ウルトラライト登山の解説とおすすめテントを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
テント以外にもザックやコッヘル&ストーブなどウルトラライトには他にいろんな装備あります。
自分の登山スタイルと見比べてテントを選んで、軽くて楽しいテント泊を楽しんでください!
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