釣りをやるうえでストレスになる嫌なことと言えば、誰しもが経験する根掛かりですよね。
一度根掛かりしてしまうと、根掛かりを外せるように頑張って竿を動かすか、外すのを諦めて仕掛けごと捨てるかですよね。でもルアーを使う釣りをしている場合だと、お気に入りのルアーを捨てる事になってしまうかもしれません。もしそうなったら諦めるにも諦めきれませんよね?
そうならないために知っておきたいのが
- 根掛かりする原因って何?
- 根掛かりを防止する方法ってあるの?
になります。
これを知っておくだけで、これから起こるかもしれない根掛かりによる損害を未然に防ぐことができるんです!それでは根掛かりストレスを解消するためにしっかり勉強していきましょう!
根掛かりとは
根掛かりとは、釣りをしているときに「針」や「ルアー」などが、底の方にある障害物に引っかかってしまうことを言います。
根掛かりを無理やりどうにか外そうとすると、余計に食い込んでしまってさらに外れにくくなってしまったりして、仕掛けやルアーを捨てなければならない事態になってしまったり、最悪の場合は竿を傷めて折ってしまったりする場合もあります。
根掛かりをしてしまって針やルアーなどの仕掛けを諦めて捨てた場合、その自分が捨てた針や糸や仕掛けが原因になって余計に根掛かりしやすくなってしまったり、環境に対してまで悪影響を与えてしまったりすることになるんです。
そうならないためにも
- 場所に適した仕掛けやルアーを使う
- ルアーが引っかからないような引き方
- 捨てた仕掛けに引っかからないようにできるだけ回収する
- 根掛かりをした時に対処できる技術を習得する
などが大事になってきます。
それを学ぶ前にまず、根掛かりする原因について知っていきましょう。
根掛かりの原因
根掛かりの原因としては色々ありますが、大きく分けると2つの要素があるんです。この要素を知っておくだけで根掛かりを回避できる可能性が大幅にUPしますので、ぜひ覚えておいてください。
根掛かりの原因① 釣法
根掛かりが起こりやすい釣法として、投げ釣りやぶっこみ釣りがあります。
この釣法は仕掛けを投げて海や川などの底に置いていくスタイルの釣法です。底に仕掛けを置く以上、根掛かりはしやすいのは当然のことですよね。対策として一番シンプルなものは、底に障害物がある根掛かりしてしまうような場所では釣りをしない事ですが、根などの障害物が多いところほど魚の影が濃い場合が多いです。
釣法で投げ釣り・ぶっこみ釣りを考えている方はしっかりとした対策が必要です。
【あわせて読みたい】釣りで根掛かりしたらどうする?根掛かりの取り方と対処法を徹底解説!
根掛かりの原因② オモリ
仕掛けで引っかかってしまう代表はやはりオモリです。
動かす時にはどうしても先に動きますので、障害物があるときには真っ先に絡まり引っかかっていきますので対策をしておかないと仕掛けを何度も捨てることになってしまいます。
根掛かりの原因③ 針
仕掛けだけではなく、針そのものが引っかかってしまうこともそれなりに多いです。その大抵の要因はハリスの長さにあります。
水の流れで揺られてるうちにどこかに引っかかって抜けなくなってしまうというパターンです。ハリスを短めに設定するといった対処でも根掛かりは減らせますが、そもそもの原因である針の種類によって改善させることもできます。
根掛かりの防止策
原因が把握できたところで防止策について解説していきます。
根掛かりの防止策としては大きく4つの項目があります。これを知っておくだけで根掛かりをする可能性がかなり低くなりますので、ぜひ覚えてみて下さい。
- 釣り場の底の状態を確認する
- ロッドを立てる
- オモリ
- 針
一つずつ見ていきましょう!
根掛かりの防止策① 釣り場の底の状態を確認する
自分が良くいく場所であれば、そのポイントの底の状況はなんとなく把握できていると思いますが、初めて行く場所だと水の中にどれくらいの凹凸があるか、どんな障害物があるかなどは分からないですよね。
そんな場合の対処法としては、最初はオモリだけしかつけない状態でキャストする方法です。
オモリしかついていない状態であれば針が刺さってしまったり、仕掛けが障害物に絡みついてしまうなどを防止できます。まずはオモリだけで水の中の状況を把握しましょう。しかし注意点として、あんまりオモリばかり投げていると魚が警戒してスレることもあるのでやりすぎはダメですよ。
根掛かりの防止策② ロッドを立てる
投げ釣りやぶっこみ釣りなどリールを巻いて釣りをする場合は、ラインを巻く角度によっても引っかかる可能性が変わります。ロッドをねせた状態でリールを巻くと、どうしても仕掛けが底に近い位置を通りながら戻ってくる形になりますので引っかかる可能性が高くなります。
リールを巻くときはロッドを立ててできるだけラインの角度を高くして巻きましょう。
根掛かりの防止策③ オモリ
根掛かりの代表的な原因であるオモリは何度となく改良され、根掛かりに強いものやしにくいものなどさまざまなものが販売されていますが、万能ではなく、それぞれの特徴に合わせた使い方をしないと効果を得ることはできないんです。
たとえば有名なもので「次世代オモリROCK」があります。
こちらはアイデア商品を多く手掛けるギアラボさんの商品で、根掛かりの回避性能に特化しているうえ、魚の種類にあわせて色々なシリーズが出ているので、最も根掛かりがしにくいオモリと言われています。
何も考えずにやるならこのオモリが良いでしょう。しかしキャストした時に海藻や障害物に直接当たってしまうと効果が発揮されずに絡まってしまいます。
では結局のところどうすればいいのかって話になりますね。そこで紹介するのが2つの仕掛けです。
捨てオモリ
結論から言えばオモリは捨ててしまいましょうって話になります。この仕掛けの作り方では三又のサルカンを使い、そこにそれぞれ道糸とハリスと捨て糸を結びます。
捨て糸は道糸より細いものを選びましょう。長さは針のついた糸よりもオモリのついた捨て糸を長く設定します。そうすることで、もし根掛かりしてしまった場合でもオモリだけ切り離すことができます。岩場などでのポイントでカサゴなどを狙いたいときには有効でとても使われる仕掛けです。
ジェット天秤
リールで巻き上げるときに浮き上がりがとても速いので、木の根っこや細かな枝、海藻などのさまざまな障害物をかわすことができます。
もし海藻に突っ込んでしまっても、すり抜け効果が高く回避できる可能性は高いです。もし遠くに投げないなら、ジェット天秤でなくても天秤のオモリを軽くするだけでも深く掛からないので、ロッドをかるく動かして仕掛けを揺らせば外れる可能性は高いです。
この商品は浮き上がりの速さが特徴で、ちょっとした投げ釣りから本格的な投げ釣りまで対応でき、他の天秤に比べてかなり根掛かりしにくいです。
根掛かりの防止策④針
針と言っても針にはたくさん種類がありますよね。基本多きく分ければ針の種類は5種類です。
- 伊勢尼:太めの物が多く強度も強い。懐が広くて針が掛かりやすい
- 丸セイゴ:伊勢尼より懐が狭く、針先が内に向いている万能針
- 袖:魚から針を外しやすく針掛かりが良いが強度が弱い
- 流線:エサがズレにくく付けやすいが、細身で飲み込まれやすい
- ムツ:針先が極端に内を向いているので根掛かり・ばらしが少ないが、針掛かりは悪い
こう分けてみると意外と少ないですよね。あとは大きさなどで種類が多くなっていますが、基本的に針の形状はこの5種類になります。
本題の根掛かりですが、この中で根掛かりを防止できる要素を含んでいるものは「丸セイゴ」と「ムツ」になります。
この2種類の針は形状の特徴として針先が内側に向いています。この内側に向いている針は総称で【ネムリ】と呼ばれ根掛かりしにくい針になります。根掛かりしにくいぶん針が掛かりにくくはなりますが、かかった時にはバレにくくなります。
あと根掛かりの防止策としては【返し】をつぶしてしまうことも効果的です。
【返し】をつぶすことで、障害物に刺さってしまったときに針が抜けやすくなります。ただデメリットとしては魚も同様に針が抜けやすくはなってしまいます。
この針の特徴を理解して狙うターゲットに合わせて最適なものを選んでみて下さい。
まとめ
今回は「根掛かりをする原因」「根掛かりの防止策」に関して、さまざまな解説させて頂きましたが、ご自身に合った根掛かりの防止策は見つかりましたか?
根掛かりすることで、自分が嫌な思いをするだけでなく、他のアングラーや環境にも害を与えることになってしまいます。
みんなが気持ちよく釣りを楽しめるように、根掛かり対策をしっかりして釣りを楽しんでくださいね!
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